神社崩壊
836円(税込)
発売日:2018/08/09
- 新書
- 電子書籍あり
あの凶行の背景は? 神職は儲かるのか? 神社本庁の正体は? 「日本会議」との関係は?
宗教学者がタブーをえぐる。
2017年末に富岡八幡宮で起きた前代未聞の事件。元宮司の弟が宮司の姉を刺殺するという凶行の背景には、不透明かつ放漫な神社経営、神社本庁との軋轢などがあり、いずれも神社界の危機を象徴するものだった――。そもそも神社とはどのような場所で、何を祀っているのか。さらに、その収入源や経済格差、神社本庁の正体と歪な権力構造、「日本会議」との関係など、御簾(みす)の裏に隠された“暗部”を宗教学者が炙り出す。
書誌情報
読み仮名 | ジンジャホウカイ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610777-1 |
C-CODE | 0214 |
整理番号 | 777 |
ジャンル | 政治・社会 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2018/08/24 |
蘊蓄倉庫
神社本庁って何?
2017年12月に東京・富岡八幡宮で起きた忌まわしい事件を記憶している人も多いでしょう。元宮司の弟が宮司の姉を境内で刺殺、直後自害するという前代未聞の事件が、「現在の神社界の危機を象徴している」として、宗教学者の島田裕巳氏が神社界の暗部に迫ったのが、8月新刊の『神社崩壊』です。
この富岡八幡宮と神社本庁の間で、宮司の人事をめぐって確執があったことが、事件のきっかけの一つだったとも言われています。
各神社を司る立場の神社本庁ですが、意外とその“正体”は知られていません。まず「本庁」というと、役所や公的機関のように誤解してしまいますが、神社本庁はあくまで民間の宗教法人。さらに神社本庁以外にも、神社本教や北海道神社協会、神宮教、出雲教など神社を統括する組織はいくつかあります。ただし、神社本庁の傘下には約79000の神社があり、巨大組織であることは間違いありません。
その神社本庁の“正体”とは――。神社経営の実態や神社本庁の政治運動、時代錯誤の理想などについて『神社崩壊』は迫っています。
掲載:2018年8月24日
著者プロフィール
島田裕巳
シマダ・ヒロミ
1953(昭和28)年東京生まれ。作家、宗教学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。『創価学会』『仏像鑑賞入門』『神社崩壊』『日本の10大新宗教』『葬式は、要らない』『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』など、著書多数。