イスラエルがすごい―マネーを呼ぶイノベーション大国―
858円(税込)
発売日:2018/11/16
- 新書
- 電子書籍あり
軍諜報機関出身のエリートがリードするIoT、自動運転、サイバー・セキュリティetc. 中国、ドイツが狙う驚異のイノベーション力!
世界の目がイスラエルに集中している。軍事技術、サイバー・セキュリティ、自動運転技術関連の開発力から「第二のシリコンバレー」と呼ばれ、毎年1000社を超すベンチャーが起業。巨額のマネーが流れ込んで、いまや米国に次ぐイノベーション大国なのだ。とりわけドイツと中国が急接近、日本は取り残されるばかりだが……。欧州から取材し続けてきた著者だからこそ見えてくる日本の危機とビジネスチャンスとは。
目次
はじめに
第1章 中東のシリコンバレー――日本人が知らないイスラエル
東京23区に満たぬ人口しかない小国が飛躍的成長を続けている。毎年約1000社のベンチャーが起業、巨額の投資が流れ込む。そのGDP比率、世界一。この国で何が起こっているのか。
第2章 イノベーション大国への道――国家戦略と国民性
もはや米国に次ぐイノベーション大国であるイスラエル。その強力な牽引力は世界屈指の軍事・諜報関連技術だ。中核を担う超エリート電子諜報機関を解剖し、イスラエル人の精神を探る。
第3章 恩讐を超えて――関係を深めるドイツ
イスラエルに対して各国が接近を図る中、最も緊密な関係を築いたのは、ユダヤ人虐殺という悪夢の過去を持つドイツだった。いかにして両国は過去を克服し、信頼関係を構築できたのか。
第4章 急接近する中国――一帯一路だけではない
欧米からの巨額投資を呼び込む一方、アジアとの貿易強化を図るイスラエルと近年、蜜月期にあるのが中国だ。同時に中国が次々と行うドイツでの企業買収。三国の連携が生むものとは。
第5章 出遅れた日本――危機とビジネスチャンス
ドイツや中国に比べると、完全に出遅れた感のある日本の対イスラエル戦略。その原因を解明するとともに現状を報告、今後日本が取るべき道を明示する。
おわりに
参考文献
参考文献
書誌情報
読み仮名 | イスラエルガスゴイマネーヲヨブイノベーションタイコク |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-610791-7 |
C-CODE | 0231 |
整理番号 | 791 |
ジャンル | ビジネス・経済、ビジネス・経済 |
定価 | 858円 |
電子書籍 価格 | 858円 |
電子書籍 配信開始日 | 2018/11/23 |
担当編集者のひとこと
こんなにブームが起きていたとは
「中東のシリコンバレー」とも呼ばれるイスラエルではいま、建設ラッシュが起きているのだそう。人口800万人、四国程度の広さしかない小国なのですが、経済活動の中心であるテルアビブでは、超高層オフィスビルに高級マンションが次々に建設、分譲マンションが飛ぶように売れているのです。それもこれも、世界中から投資マネーが流れ込むため。ヨーロッパの富裕層がリゾート・マンションを購入する例も多く、高級レストランも林立。日本人にはテロの印象も強い国ですが、イメージが一新させられる一冊です。
2018/11/26
著者プロフィール
熊谷徹
クマガイ・トオル
1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』など著書多数。
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