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円はなぜ買われるの? リブラは実現するの? ドルvs.人民元の攻防から仮想通貨の最新事情まで。

ドル・人民元・リブラ―通貨でわかる世界経済―

中條誠一/著

792円(税込)

本の仕様

発売日:2019/11/15

読み仮名 ドルジンミンゲンリブラツウカデワカルセカイケイザイ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 188ページ
ISBN 978-4-10-610837-2
C-CODE 0233
整理番号 837
ジャンル ビジネス・経済
定価 792円

一言でいえばこうだ。ドル=経済をカジノ化させた主犯。ユーロ=期待を裏切り存在感は限定的。人民元=昇竜に立ちはだかる国際化の壁。リブラ=可能性と危険性を孕む「夢の通貨」。円=黄昏を越え輝きを取り戻せるか。物の取引のツールだったはずのお金(通貨)が、逆に経済全体を動かすようになってしまった現在。主役としての通貨を理解することで、一見複雑怪奇な世界経済の構造が、すっきりわかるようになる。

著者プロフィール

中條誠一 ナカジョウ・セイイチ

1949年新潟県生まれ。中央大学名誉教授。中央大学大学院経済学研究科修士課程修了。約11年間の商社(日商岩井)勤務を経て、大阪市立大学助教授・教授。1996年から2019年まで中央大学教授。商学博士(大阪市立大学)。『人民元は覇権を握るか』など著書多数。

目次

はしがき
第1章 ドル――世界に君臨し続ける旨み
「物の取引」を凌駕する膨大な金融資産
「カジノ資本主義」の不安定性
「物の世界」では落ち目のアメリカ
基軸通貨の持つ「慣性」
ドルが世界に君臨する不幸
基軸通貨国が得る膨大な利益
とてつもない借金なのに利払いが少ない理由
「法外な特権」はいつまで続くか
愚の骨頂! トランプ大統領の通商政策
過剰消費体質を改善できるかが鍵
正道を行かずしてアメリカ経済の再生は無い
第2章 ユーロ――再び危機は起こるのか
通貨統合とはどういうことか
為替リスク回避など大きなメリット
統合のための3つの条件とは
日本経済が「円」で運営できている理由
引き金はギリシャの財政不安
危機の根本的原因は参加基準の甘さ
働き者の国とそうでない者の国
貿易・経常収支の赤字は再び財政破綻を招きやすい
加盟国の離脱なくユーロを維持するためには
財政の健全化と共通予算
ユーロの安定的な維持に向けて
第3章 人民元・円――アジアで覇権を握るのは
通貨の「三国志」時代が到来すれば
基軸通貨への名乗りを上げた人民元
一躍、世界第3位の国際通貨に
人民元はどこまで国際化したのか
「いびつな国際化」の限界を露呈
人民元の「真の国際化」に向けて
アジアの貿易構造と為替政策に注目
円はなぜアジアの基軸通貨になれなかったのか
自助努力が徒になった円
人民元台頭で追い込まれる日本
不条理な円高に翻弄され続けてきた日本経済
アベノミクスはアホノミクスなのか
機動的な財政出動は一点集中主義で
MMTのリスクは看過できない
世界で戦える産業の育成を
第4章 仮想通貨――ビットコインとリブラの未来
「億り人」に沸いたビットコイン狂騒曲
お金とは「買い物で支払いに使われるもの」
インターネット上で使える新しいお金
ビットコインの仕組み
銀行を通さず個々人が直接やり取り
「夢の通貨」の大きな欠陥とは
「物差し」なのに目盛りが伸縮
「お金」の役割を果たせないビットコイン
今のところ「投機性の強い金融資産」
電子化、デジタル化、キャッシュレス化
政府がデジタル通貨を発行すれば
リブラには準備資産の裏付けがある
「国際通貨」にもなりうるが
お金の国家管理に対する挑戦
安全性は確保できるか
あとがき
主要参考文献

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