
「複業」で成功する
814円(税込)
発売日:2019/11/15
- 新書
- 電子書籍あり
「副業」で満足していたら未来は拓けない。弁護士でCEO、参議院議員の著者が伝授する、企業も労働者もwin-winな未来。
「複業」こそ新しい働き方だ。働き方改革により日本は原則「副業解禁」となったが、本業の片手間の「副業」で満足していては未来は拓けない。「本業を複数持つ」すなわち「複業」の意識が個人、企業を成功に導くのだ。成功と失敗の分かれ目は? 法律をどう味方につける? 就業規則はどうすべき? 上場企業に成長した弁護士ドットコムの創業者にして弁護士、国会議員としても活動中の著者が示す成功への工程表。
書誌情報
読み仮名 | フクギョウデセイコウスル |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-610838-9 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 838 |
ジャンル | ビジネス・経済 |
定価 | 814円 |
電子書籍 価格 | 814円 |
電子書籍 配信開始日 | 2019/11/22 |
蘊蓄倉庫
副業と兼業と複業とパラレルワーク
世は副業ブーム。「副業で稼ぐ!」といった惹句もあちこちで見かけますが、では「複業」とはなんでしょう?
いずれも法的に明確な区分のある言葉ではないのですが、「副業」は「本業」という「主」に対して「従」の関係にある働き方。「兼業」は、「兼業農家」という言葉を思い起こしていただければと思いますが、「主」の仕事と「従」の仕事が定かではない働き方。そう理解すればよいかと思います。「複業」は最近聞かれるようになった言葉で、本業を複数持つ働き方。「パラレルワーク」と言ったり、そういう働き方をする人を「パラレルキャリア」「マルチジョブホルダー」と呼ぶこともあるようですが、まだまだ定着しているとは言えないかもしれません。
いずれこうした働き方の多様性も、すっきり言葉が通じる日が来るのでしょうね。
掲載:2019年11月25日
担当編集者のひとこと
若い人たちがうらやましくなります
『「複業」で成功する』の企画を進めている間に気づいたことがあります。いま、20代30代の若い人たちの中に、大手の会社に籍を置きながら、別の会社にも籍を置いている人がちらほらいるのです。そろそろ50に手が届こうかという身からすると、「えええ? そんなのあり?」と思うのですが、確かに彼らは優秀で、会社としても手放したくない人材であろうことは直接話してみれば納得です。
「だからといって……」とも第二次ベビーブーム世代の自分などは思ったりもします。我々の世代なら「あっちの会社で仕事がしたい」なんて言えば、「じゃ、うちやめれば?」とあっさり言われそうですし、代わりなんて実際、いくらもいたでしょう。
第二次ベビーブームのピーク時、1970年代前半には、日本の1年の出生数は200万人を超えていました。ところが今年31歳の平成元年生まれは124万人、2018年となると出生数は91万人です。
これで人材の奪い合いにならないわけがありません。
「少子高齢化」などというと暗い話ばかりのように思えますが、こと若い人たちの働き方に限れば、その多様性や一人一人の尊重のされ方、チャンスに巡り会う確率などは、我々の世代よりはるかに豊かなのではないか? などとも思ったりするのです。
『「複業」で成功する』は、「副業解禁」が世の趨勢である中、副業のその先、本業を複数持つ「複業」がどんな可能性を生むかを論じた本です。著者の元榮太一郎さんは弁護士でありながら弁護士ドットコムを創業、現在、国会議員も務める「複業」の先駆けとも言える方です。その言葉の数々は説得力がありますし、これからの社会をどう生きればよいか、勇気ももらえる本になっていると思っています。
2019/11/25
著者プロフィール
元榮太一郎
モトエ・タイチロウ
1975(昭和50)年米国イリノイ州生まれ。慶應義塾大学法学部卒。旧司法試験合格後、アンダーソン・毛利法律事務所に勤務するが三年で独立、弁護士ドットコムを創業。2019年11現在、同社の代表取締役会長、弁護士、参議院議員の“三足のわらじ”を履いて活躍中。