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昔は面白かったな―回想の文壇交友録―

石原慎太郎/著 、坂本忠雄/著

792円(税込)

発売日:2019/12/16

  • 新書
  • 電子書籍あり

川端康成、小林秀雄、三島由紀夫……etc. 驚きの逸話が満載!

作家として政治家として半世紀余、常に時代の最前線を駆け抜けてきた石原氏と、文芸編集者として同時代を歩んできた坂本氏。小林秀雄や川端康成、三島由紀夫など、活気にあふれたかつての文壇での交友と逸話の数々、戦前から戦後の忘れがたい情景、時代と読者から遠ざかる現代の文学状況への危惧――五度に及ぶ対話を通して、文学と政治、死生まで縦横に語り合う。

目次
I 知性への反逆
小林秀雄の「バカヤロウ」/半世紀を越える創作活動/三島由紀夫との入れ札/絵画と簿記会計の素地/獅子文六の予言/同じものは書かない
II 時代の刻印
悪筆を「邦文和訳」/安保闘争と「若い日本の会」/敗戦の屈辱と原体験/骨箱と知覧の鬼火/「三島君が来たよ」/大岡昇平のダンディー 川端という天才/伝説の座談会「文学の不易流行」
III 文学と悪
「悪党」を書く小説/太宰とは逆の陽気な背徳/懐かしき文士たちとの旅/有無を言わせぬ小林秀雄の迫力/田中角栄にも「バカヤロウ」/ノンフィクション・ノベル
IV 文学と死
観念派よりも肉体派として/最後の未知、最後の未来/分身だった弟への喪失感/父親の死に対する予感/運輸大臣が文学賞に/ベトナム戦争で従軍取材/輝く人生のフラグメント/法華経とアンドレ・マルロー/法華経は仏教哲学の神髄/失われた戦中戦後体験
V 政治と文学
文壇の核、カリスマの不在/同世代作家との率直な交歓/文壇的いやらしさへの怒り/ヤクザな作家として/共産化を危惧して政界へ/都政と創作の同時並行/政治とは発想である/美濃部都政という虚実/ゲーテに相通じるもの/昭和、平成から令和へ
略年譜

書誌情報

読み仮名 ムカシハオモシロカッタナカイソウノブンダンコウユウロク 
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610841-9
C-CODE 0295
整理番号 841
ジャンル 評論・文学研究
定価 792円
電子書籍 価格 792円
電子書籍 配信開始日 2019/12/27

著者プロフィール

石原慎太郎

イシハラ・シンタロウ

(1932-2022)神戸市生れ。一橋大在学中の1955(昭和30)年、「太陽の季節」で文学界新人賞受賞。翌年、同作の芥川賞受賞は、その倫理性をめぐって社会的事件となった。1968年、参議院選に全国区から立候補、最高得票で当選。その後、衆議院議員を経て、東京都知事を務める。他の作品に『化石の森』(1970年刊、芸術選奨)、「生還」(1988年刊、平林たい子文学賞)、『弟』(1996年刊、毎日出版文化賞特別賞)、『わが人生の時の時』、『再生』等がある。

坂本忠雄

サカモト・タダオ

1935(昭和10)年生まれ。慶應義塾大学卒。元「新潮」編集長。石原氏ら多くの作家を担当。著書に『小林秀雄と河上徹太郎』など。

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