「反権力」は正義ですか―ラジオニュースの現場から―
836円(税込)
発売日:2020/01/17
- 新書
- 電子書籍あり
「マスコミ的正しさ」を疑え。人気ラジオ番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』パーソナリティによる刺激的ニュース論。辛坊治郎さん、宮崎哲弥さん推薦!
「マスコミの使命は権力と戦うことだ」そんな建前でポジションを固定して良いのだろうか。必要なのは事実をもとに是々非々で議論し、より良い道を模索することのはず。経済や安全保障を印象と感情で語り、被災地の悪しき風評を広める。その結論ありきの報道は見限られてきてはいないか――人気ラジオ番組パーソナリティとして、また現場に出向く一記者として経験し考えてきたことを率直に綴った熱く刺激的なニュース論。
書誌情報
読み仮名 | ハンケンリョクハセイギデスカラジオニュースノゲンバカラ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610846-4 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 846 |
ジャンル | マスメディア |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2020/01/24 |
薀蓄倉庫
「軍靴の響き」ってもうやめませんか
日本国内での自衛隊の活動というと、たいていは災害派遣をイメージされるのではないでしょうか。幸いにして戦闘シーンを見ることは今のところありません。しかし実は、国内には4つの不発弾処理隊が存在していて、いまでも頻繁に出動し、国民の安全を守っているのです。『「反権力」は正義ですか―ラジオニュースの現場から―』(飯田浩司・著)では、危険と隣り合わせで作業を続ける、知られざる不発弾処理隊の活躍をレポートしながら、「自衛隊」イコール「戦争」といった短絡的な見方に疑問を投げかけています。章タイトルの「『軍靴の響き』ってもうやめませんか」に頷く方も多いのでは。
掲載:2020年1月24日
担当編集者のひとこと
ラジオニュースはためになる
テレビのニュースは時間のわりに効率が悪い。そんなことに気づかせてくれたのは、ニッポン放送の「ザ・ボイス」という番組。飯田浩司アナウンサーが日替わりのコメンテイターと共にニュースの解説をするこの番組の情報量は相当なものでした。
映像しか伝えられない情報があるのは確かなのですが、一方でその映像が邪魔になることもある。しかもテレビの場合、さほど詳しくない識者とか新聞の編集委員とかが、印象論を語ることが多いうえに、「街の声」にまで時間が割かれる。個人的には特に「街の声」が無駄だと思い、いつもイライラします。単に修業が足りないんでしょうが。
その点、音声のみのラジオのほうがよほど深い解説をきちんと聴けるので、効率がいい。しかも、安全保障など、テレビが敬遠するテーマを深く掘ってくれたので、仕事上、とても役に立ったのです。
その番組が終わって寂しいと思っていたら、すぐにほぼ同じコンセプトの「飯田浩司のOK! Cozy up!」が早朝に始まりました(月〜金:朝6時〜)。その時間には寝ていることが多いので、ポッドキャストで聴くのが日課です。相変わらず勉強になります。
コメンテイターもさることながら、パーソナリティの飯田アナウンサーが経済や政治について実によく勉強していることにもずっと感心していました。
そんなわけで、その知見とニュースについての意見をぜひ披露していただきたいと考えて執筆をお願いして、この本ができました。
番組のファンはもちろん、マスコミのニュースの伝え方に違和感を抱いているすべての方に読んでいただきたい1冊です。番組も勉強になるのでお勧めです。
2020/01/24
著者プロフィール
飯田浩司
イイダ・コウジ
1981(昭和56)年生まれ。神奈川県出身。横浜国立大学経営学部卒業後、ニッポン放送に入社。「ザ・ボイス そこまで言うか!」アンカーマンを経て、2018年からニュース番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」(月〜金曜・午前6時〜)のパーソナリティ。『「反権力」は正義ですか―ラジオニュースの現場から―』が初の著書。