カズのまま死にたい
924円(税込)
発売日:2020/02/15
- 新書
- 電子書籍あり
現役をやめるのは死ぬとき、かも。13年ぶりにJ1の舞台へ――。プロ生活35年目に突入、今日をせいいっぱい生きる「キング・カズ」の言葉の数々。
「サッカー人生、これまで下した選択は全て正解でした。そう言い切れることが、精いっぱいやってきた証拠といえるんじゃないかな」「あすプレーするかしないかも、代表での振る舞いも、自分で決める。ずっとそうしてきた。そこには後悔の生じる余地がないんだ。失敗しても、自分が選んだことだから」プロ生活35年目を13年ぶりのJ1で迎えるキング・カズの、終わりなき前進の軌跡。
書誌情報
読み仮名 | カズノママシニタイ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 288ページ |
ISBN | 978-4-10-610851-8 |
C-CODE | 0275 |
整理番号 | 851 |
ジャンル | エッセー・随筆 |
定価 | 924円 |
電子書籍 価格 | 924円 |
電子書籍 配信開始日 | 2020/02/21 |
薀蓄倉庫
「生涯現役」と「何かを始めるのに遅すぎることはない」
Jリーグ開幕前のイベント「2020キックオフカンファレンス」で、横浜FCの三浦知良選手(52歳)と神戸のアンドレス・イニエスタ選手(35歳)が対面。「カズさんにとって良いシーズンになるように願っている」とイニエスタ選手に声を掛けられたカズさんが「ムチャス グラシアス」(スペイン語で「ありがとう」)と返答すると、イニエスタ選手は日本語で「ドウイタシマシテ」。また、その後、通訳を介さずにふたりで話す場面もあり、それは、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語、日本語が入り混じっての会話だったようです。
ポルトガル語とイタリア語を身につけているカズさんですが、それに加えて英語も話せるようになりたいと、1年ほど前から「英語の勉強を始めた」とのこと。「生涯現役」を地で行くキング・カズは、「何かを始めるのに遅すぎることはない」という格言も体現しているようです。
掲載:2020年2月25日
担当編集者のひとこと
「レジェンド」かつ現役プレイヤーとして
『カズのまま死にたい』の巻頭の「プロローグ」は、三浦知良選手のグアムでの自主トレの光景から始まります。冬になると、グアムへ行き自主トレをするようになったのは、三浦選手が37歳のときからです。観光客らで賑わう海岸沿いの繁華街から離れた丘陵の上にあるスポーツ施設で、空がまだ暗いうちの午前6時前のランニングから始まり、体幹トレーニングや、ボールを使った練習、ジムでのトレーニング、水泳など、早朝・午前・午後の三部練習を連日行います。その、やれる準備をつねにやり尽くそうとする姿勢が、前人未到の偉業を現実のものにしようとしているのです。
三浦知良選手が所属する横浜FCは、昨シーズンのJ2で2位となり、今季は昇格して13年ぶりのJ1の舞台に臨みます。1993年に発足したJリーグの初代MVPだった三浦知良選手が、2020年のJリーグでもまたトッププレーヤーとして活躍するという、そんな歴史的瞬間を、心待ちにせずにはいられないところです。
未曽有の“プロ生活35年目”を迎える三浦知良選手は、自分自身とどのように向き合ってきたのか。年齢が40代〜50代になるなかで、モチベーションをどう高め続けてきたのか。本書『カズのまま死にたい』を読めば、「願わくば、死ぬまでカズのままでいたい」というその魂のありようが感受できることでしょう。
2020/02/25
著者プロフィール
三浦知良
ミウラ・カズヨシ
1967(昭和42)年静岡県生まれ。十五歳でブラジルに単身渡航、プロサッカー選手に。帰国後、1993年発足のJリーグで初代MVPになるなど活躍。日本代表の試合では55ゴールを記録。イタリア、クロアチア、オーストラリアでもプレー。2020年2月現在は、横浜FCに所属。