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書きたい人のためのミステリ入門

新井久幸/著

836円(税込)

発売日:2020/12/17

書誌情報

読み仮名 カキタイヒトノタメノミステリニュウモン
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
雑誌から生まれた本 yom yomから生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 223ページ
ISBN 978-4-10-610889-1
C-CODE 0295
整理番号 889
ジャンル 評論・文学研究
定価 836円
電子書籍 価格 836円
電子書籍 配信開始日 2020/12/17

「僕もこの本を読み込んで再入門してみようか、と思います。」綾辻行人氏、推薦!! 書き手目線を知ればミステリはもっと面白くなる!

読むと書くとは表裏一体。書き手の視点を知れば、ミステリは飛躍的に面白くなる。長年、新人賞の下読みを担当し、伊坂幸太郎氏、道尾秀介氏、米澤穂信氏らと伴走してきた編集長が、ミステリの〈お約束〉を徹底的に解説。フェアな書き方、アンフェアな書き方とは? 望ましい伏線の張り方は? 複雑な話だから長編向き? 「人間が書けている」とは? なぜ新人賞のハウツーを信じてはいけない? 読むほどにミステリの基礎体力が身につく入門書。

目次
はじめに
第一章 そもそも「ミステリ」ってどんなもの?
ミステリの「三種の神器」とは?/何はなくとも、まずは謎/そして、とても大事な伏線/最後の決め手は、論理的な解決
第二章 謎がなければ始まらない
冒頭には「美しい謎」を/家一軒をまるごと消去/王道ど真ん中、密室/アルファベットの順に人が死ぬ?/失われた輪を捜せ/人が死ぬ話は駄目だけど/富士山のように配置する
第三章 フェアとアンフェアの間
地の文で嘘を吐いてはいけない/嘘は言わない、けれど本当のことも言わない/「私」を信用しすぎてはいけない/意外に厄介な、「視点」
第四章 意外な犯人は、「意外」じゃない
犯人っぽく見える人は、犯人じゃない?/はじまりは「犯人当て」/エスパーは犯人になれない/犯人が分かっていても面白い/犯人vs探偵から、作者vs読者へ/何を選ぶか、から、合わせ技一本へ
第五章 「ふうん」な伏線じゃ驚けない
映像として印象に残らなければならない/ダブルミーニングな伏線が望ましい/イチローだって四割打てない/知らない因果は結べない
第六章 名探偵、みなを集めて「さて」と言い
終わりよければすべて良し/解決するのは誰か?/まずは、全員集合!/犯人だけが知っている/より論理的に見せるには/「気付き」の快感/文章でしかできないこととは?/補助線を引く/答えを探すのも、楽しみのうち/解決しない物語の面白さ
第七章 複雑な話は長編が向いているのか?
新人賞のハウツーを信じるな!/ある作家の意外な一言/器の大きさよりも、中身の大きさ/書き過ぎてはいけない
【幕間】読書会 連城三紀彦と「逆向きの矢印」
課題図書「花虐の賦」(『宵待草夜情』所収)
第八章 人間が書けているとはどういうことか?
現実=リアル、なのではない/登場人物は、その世界で「生きている」/では、「人間が書けている」とは?
第九章 何のために世界を作るのか?
特殊設定は花盛り/魔法が使えるなら、魔法で人を殺せばいいのに/この世界でしか成立し得ない物語/完全なオリジナルなど存在しない?
第十章 タイトルは最大のキャッチコピー
予選通過作一覧を眺めると/読めない書名・名前の本は探せない/タイトルと著者名のない本はない/タイトル筋を鍛えるための訓練メニュー
第十一章 「ときめきメモリアル」は黒澤明の夢を見るか
男が喋らないギャルゲーはつまらない?/黒澤組にとっての、「当たり前」とは?/蟻の穴から堤も崩れる
第十二章 デビューへの道
食わず嫌いしないで、何でも読む/すべてがネタになる/とにかく最後まで書き切る/ミステリは「始まりと終わり」が決めやすいジャンル/編集者修行も同じ
第十三章 ミステリ新人賞、その執筆および投稿と選考に関する一考察
原稿に「正解」はない/新人賞に「傾向と対策」はない/なぜ小説を書くのか?/必ず、第三者の眼を入れる/一番重要なのは「改稿力」/推敲の基本は、削ること/心の内を説明することが心理描写ではない/書けば書くほど上手くなる/「普通に面白い」作品はいらない/求められているものは何か?/すべての道は、ミステリに通ず
おわりに
本書で紹介した作品一覧

著者プロフィール

新井久幸

アライ・ヒサユキ

1969(昭和44)年東京都生まれ、千葉県育ち。京都大学法学部卒。在学中、推理小説研究会、通称ミステリ研に所属していた。1993年、新潮社に入社。「新潮45」編集部、出版部を経て、2010年から六年間「小説新潮」編集長を務めた。2020年12月現在、出版部文芸第二編集部編集長。

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