陶芸は生きがいになる
836円(税込)
発売日:2021/06/17
- 新書
- 電子書籍あり
ゼロから始める陶芸入門。無趣味の会社員がプロの陶芸家になれた!
“生きがい”になる趣味がほしい――すべてはここから始まった。中年にさしかかった著者が、ふと見学した陶芸教室。まずは週末だけと通ううちに、土いじりの解放感と自分の手で作る達成感、釉薬の不思議に憑かれていく。そこには、他では得られない心の充足、出会い、何より新しい人生の予感があった。プロの陶芸家になった著者が実体験を元に、初心者向けアドバイスと陶芸の喜びを丸ごと紹介する。
付録 押さえておきたい9のツボ!
〔著者の作品ギャラリー〕
あとがき
書誌情報
読み仮名 | トウゲイハイキガイニナル |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610911-9 |
C-CODE | 0272 |
整理番号 | 911 |
ジャンル | 趣味・実用 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2021/06/17 |
薀蓄倉庫
〈陶芸人生〉へようこそ!
この本いちばんのおトク情報はなんですか――そう聞かれると、担当者としては「え、そこは読んでいただければ……」と戸惑ってしまうのですが、本書に限っては自信をもってお答えします。ジャン! 「巻末付録 押さえておきたい9のツボ」です。陶芸家だから「ツボ」というわけではなく、まさに読者が欲しい情報が手際よくまとめられています。たとえば、【その1 教室はこうして選ぶ】。陶芸に興味があるけど、どんな教室に行けばいいんだろう……そういう人にはこの三つのポイント。「先生の作品に惹かれること」「先生と気が合うこと」「釉薬を掛けさせてもらえること」。この目安さえあれば、きっと相性のいい教室に出会えるでしょう。【その9 1年後の目標をつくろう】陶芸を始めたら、1年後にはこんなことが実現します! と言い切る著者の潔さ。目標として例えば、インターネットに自分の陶芸作品の店を開く、というのはいかが? 著者によると、十分な「射程距離」だそうです。
ということで、残りの「ツボ」は、ぜひお手に取ってご覧ください。
掲載:2021年6月25日
担当編集者のひとこと
豊かな大人の時間のために
中年を迎えると、没頭できる趣味が欲しいと思う人は多いでしょう。「四十の手習い」とばかりに、週末だけ陶芸教室に通うことになった著者も、趣味なき仕事人間でした。
ところが、やり始めてみると、ハマッてしまいます。何しろ、初めての粘土いじりが気持ちいい。童心に帰るというか、仕事の疲れも忘れてしまう。最初につくった湯飲みは、歪だけれど確かな達成感があるし、釉薬の調合や灰が生みだす色の不思議は面白さに満ちている。いつしか陶芸ナシの人生は考えられないほどになり、転勤先のマンションでも陶芸するほど。設置した電気窯の熱気で髪をちりちり焦がしても、ますます陶芸にのめりこんで……。〈陶芸人生〉という新たな扉の先には、新しい出会いと、さまざまな発見と、自分の成長がありました。会社員から陶芸家になった著者が教えてくれる、「初めてづくしの」陶芸の道。その道には、「趣味」と「学び」が深まっていく楽しさと、豊かな大人の時間が待っているのです。
2021/06/25
著者プロフィール
林寧彦
ハヤシ・ヤスヒコ
陶芸家・日本工芸会正会員。倉敷市生まれ。早稲田大学政経学部卒、博報堂で二十六年間CMプランナー、コピーライターとして活躍。在職中に陶芸を始め、転勤を機に本格化する。2021年6月現在、津田沼陶芸教室を主宰。『週末陶芸のすすめ』『歴史を動かしたプレゼン』など著書多数。