大坂城―秀吉から現代まで 50の秘話―
924円(税込)
発売日:2021/12/17
- 新書
- 電子書籍あり
ここで、歴史は動いた。秀吉の夢、淀殿の恋、家康の涙――。権力をめぐる愛憎と逸話、第一人者が数々の謎を解く!
本願寺の大坂(石山)御坊の創建に始まり、豊臣秀吉によって築かれた大坂城。大坂冬の陣、夏の陣を経て、徳川政権下では将軍の城とされ、徳川慶喜もまたこの城で、各国公使と会見した。秀吉のきょうだいを名乗った者の末路や、淀殿の本当のお相手の名、豊臣秀頼生存説や、真田幸村、後藤又兵衛ら名だたる戦国武将の驚きのエピソード等、日本一のドラマティック・キャッスルの名にふさわしい歴史秘話50を紹介。
二 秀吉の父
三 秀吉の兄弟姉妹
四 若き日の秀吉
五 信長の墓
六 二つの公儀
七 秀吉が聴いた音楽会
八 中華思想
九 家康の涙
十 新八幡
十一 秀吉の遺体
十二 淀殿のお相手
十三 聖徳太子の生まれ変わり
十五 真田信幸・幸村の官職
十六 真田昌幸の死
十七 真田幸村の評価
十八 後藤又兵衛への勧誘工作
十九 後藤又兵衛への寝返り工作
二十 「駒繋の松」と「霧降の松」
二十一 徳川家康と神武天皇
二十二 徳川家康の墓
二十三 平野郷
二十四 大野治長を脅す百姓
二十五 豊臣家滅亡で終わらぬ夏の陣
二十六 淀殿の墓
二十八 豊臣秀頼の子供たち
二十九 淀殿の弟
三十 豊臣秀頼の肥後落ち
三十一 豊前・豊後の後藤又兵衛生存伝説
三十二 木村重成の末裔
三十三 真田幸村の娘 その(一)――お梅とあぐり
三十四 真田幸村の娘 その(二)――お菖蒲と大八
三十五 真田幸村の娘 その(三)――お田とその子孫
三十六 仁政の鐘
三十八 極楽橋
三十九 道頓堀
四十 天下の副将軍
四十一 御金蔵破り
四十二 桜田門外の変
四十三 二百五十年ぶりの邂逅
四十四 フランス料理
四十五 徳川慶喜
四十六 大阪城の号砲
四十七 オーストリア皇太子が見た大阪城
四十八 後藤新平
四十九 石炭王
五十 虎
参考文献
書誌情報
読み仮名 | オオサカジョウヒデヨシカラゲンダイマデゴジュウノヒワ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 256ページ |
ISBN | 978-4-10-610932-4 |
C-CODE | 0221 |
整理番号 | 932 |
ジャンル | ノンフィクション |
定価 | 924円 |
電子書籍 価格 | 924円 |
電子書籍 配信開始日 | 2021/12/17 |
薀蓄倉庫
大坂と大阪
「大坂」なのか「大阪」なのか。どちらも間違いではないでしょうが、一般的には明治維新を境にして、それ以前は「大坂」、それ以後は「大阪」と表記することが多いようです。蓮如上人も「大坂」と手紙の中で書いているように、当初は「大坂」であったのが、明治元年に「大阪府」が置かれたことにより、以後は「大阪」表記が中心となりました。本書でも同じ話の中で、時代区分によって「大坂」表記と「大阪」表記を使い分けています。
掲載:2021年12月24日
担当編集者のひとこと
日本一のドラマティック・キャッスル
著者の北川央・大阪城天守閣館長いわく「大阪城は、日本一のドラマティック・キャッスル」。その言葉通り、まさにここで歴史が動いていたことを痛感する50のエピソードに圧倒されました。大坂城といえばやはり豊臣秀吉ですが、秀吉の父やきょうだい、そしてその「顔」等々、知っているようで実は知らなかった話、あるいは「?!」と驚く話が満載です。そして大坂の陣後は、徳川将軍家の城となりました。最後の将軍・徳川慶喜もここで英米仏蘭の公使にフランス料理を振舞い、会見したのだとか。歴史好きは必見です。
2021/12/24
著者プロフィール
北川央
キタガワ・ヒロシ
1961(昭和36)年大阪府生まれ。神戸大学大学院文学研究科修了。織豊期政治史、近世庶民信仰史、大阪地域史。1987年より大阪城天守閣学芸員、2014年より館長。『大坂城と大坂の陣―その史実・伝承』『大坂城 絵で見る日本の城づくり』(監修)等、著書多数。