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日本依存から脱却できない韓国

佐々木和義/著

858円(税込)

発売日:2022/01/15

  • 新書
  • 電子書籍あり

ユニクロ、リンナイ、ホンダ、ヤクルト、ヤンマー、そして、べにはるか……衣食住に浸透する日本ブランド。大統領が煽った「反日不買」の不都合な真実。

上下関係に厳しい韓国は、日本より上位に立つあらゆる機会をうかがっている。日本人が謝罪するか、反論できなくなって白旗を上げる姿を上から目線で見たいと考える。昨今、韓国で吹き荒れた「日本不買」は「日本製品を買わない、使わない、日本に行かない」を掲げたが、実際に困ったのは韓国の方だった。日本にマウントを取りたいが、依存せずには立ち行かない彼らとどう付き合うか。目からウロコの現地報告――。

目次
はじめに
第1章 日本製品不買運動の萌芽
違法輸出を放置した韓国政府の不作為の罪/ホワイト国除外で「二度と日本に負けない」と宣言した文大統領/韓国企業は日本の素材確保に東奔西走した/日本製品不買運動は繰り返されてきた/「ノー・ジャパン・リスト」は優良企業ガイドだった/反日横断幕はメイド・イン・ジャパンだった/ノー・ジャパン+コロナで航空会社が破綻へ/火を噴く国産車で結局、日本車が人気に/今回も日本不買運動は不発に終わった/コロナ禍で起こった日本特需
第2章 日本に依存する衣食住
ノー・ジャパンで日本製品を買えない不便を痛感した人たち/不買の圧力にたじろぐことはなかった「ヤクルト」3つのポイント/韓国の伝統住宅を支えてきた日本のブランドと技術/「韓国百貨店業界の父」と呼ばれた日本人/33年かけて育てた「シャインマスカット」は合法的にダダ漏れ状態/日本が持ち込んだ「緑茶」に超・高関税をかける精神性/韓国大手テレビ局が報じた「日本産エノキへのロイヤリティ」の顛末/日本製部品で作られた自称“韓国製”農機は不買対象にならないのか/ノー・ジャパンの追求は韓国の農業・食生活を殺す
第3章 日本に依存するインフラ
統治時代に日本が建てて現在も使われている建造物の価値/主要鉄道のほとんどは日本が敷設した路線を継承している/新幹線ではなくTGVが選ばれたワケ/東京都に泣きついたソウル市が提供できた技術レベルとは/見た目ばかりに執着してきた国の限界を象徴する「ロッテタワー」/「日本を模倣」の方が「日帝残滓の排除」より強まった理由/大学生が靖国神社を「ヤスクニ紳士」と勘違いした例も/国を代表する紙幣とパスポートにも日本の技術が使われている
第4章 韓国企業・韓国人との付き合い方
過度な上下意識の存在を決して忘れてはいけない/上司至上主義に救われ、前任者全否定主義に足をすくわれたコトの顛末/「甲乙問題」を象徴した財閥姉妹「ナッツ姫と水かけ姫」のパワハラ/合弁の形態で悲喜こもごも……ダスキンと大阪王将の涙のワケ/レシピ漏洩の危機! CoCo壱番屋がぶつかった2つの壁/日系企業の「現地化」成功のための秘策とは?/知的財産権をめぐる死闘:日本の企業vs.韓国の企業――その軍配は?/韓国の知的財産権は、誕生した時から日本を模倣してきた
第5章 実は日本が好きな韓国人
ノー・ジャパンの最中に日本食を食べSNSに投稿していた議員も/韓国の先進エリアを「イザカヤ」が席巻した3つの理由/日本の技術が生んだ韓国定番のインスタントラーメン/海賊版流入草創期、手で描き写された『ドラえもん』は『ドンチャモン』に/組織的なNHK不法受信とテレビ業界の「ネタに詰まったら釜山に行け」神話/数字はウソをつかない韓国人の「日本大好き」度/投資と就職から見る困った時の日本頼み
第6章 不買運動は日本なしには成立しない
日本で韓国製品不買運動が起きたらどうなるか?/8月15日に「光化門広場に来ないか」という誘いを受けて/韓国の財界が「日韓通貨スワップ」をたびたび求める要因とは?/反日と嫌韓はこれからどうなって行くか?
おわりに
主要参考文献

書誌情報

読み仮名 ニホンイゾンカラダッキャクデキナイカンコク
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-610938-6
C-CODE 0236
整理番号 938
ジャンル ノンフィクション
定価 858円
電子書籍 価格 858円
電子書籍 配信開始日 2022/01/15

薀蓄倉庫

日本製品と韓国人

 うんと冷え込むこの時期のソウルでは、ユニクロのヒートテックが欠かせないと言います。韓国特有の床暖房「オンドル」にリンナイの技術が生かされています。これらはほんの一例ですが、韓国人の日常に日本の衣食住が入り込み、しっかりと根付いているようです。
 昨今、韓国で吹き荒れた「日本不買」は「日本製品を買わない、使わない、日本に行かない」を掲げましたが、実際に困ったのは韓国の方でした。日本にマウントを取りたいが、依存せずには立ち行かない彼らとどう付き合うか。目からウロコの現地報告になります。

掲載:2022年1月25日

著者プロフィール

佐々木和義

ササキ・カズヨシ

岩手県盛岡市出身。商業写真・映像制作会社から書籍印刷会社を経て広告会社に転職し、広告プランナー兼コピーライターとなる。韓国に進出する食品会社のマーケティングを担って2009年に渡韓し、2012年、広告制作会社を創業。ソウル市在住。

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