
首相官邸の2800日
880円(税込)
発売日:2022/03/17
- 新書
- 電子書籍あり
「チーム安倍」の一員が今こそ明かす政権の内側。
官邸広報とは、国内はもとより海外諸国に向けて、時の政権の考えと政策を正しく伝えるのが職務だ。メディアの疑問や他国からのゆえなき批判にも、適時的確に応えなくてはならない。著者は第一次・二次安倍政権で計8年余り内閣広報官を務め、総理補佐官としても、首脳外交からゴーン事件、コロナ対応まで日々様々な課題と向き合ってきた。憲政史上最長政権を内側から支える一員として――2800日のドキュメント。
書誌情報
読み仮名 | シュショウカンテイノニセンハッピャクニチ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-610943-0 |
C-CODE | 0231 |
整理番号 | 943 |
ジャンル | ノンフィクション |
定価 | 880円 |
電子書籍 価格 | 880円 |
電子書籍 配信開始日 | 2022/03/17 |
薀蓄倉庫
「回転ドア」が「日本の顔」になるまで
10年ほど前、ニューヨーク・タイムズは「日本の首相は回転ドア」みたいだと評して話題になりました。実際、当時は5年間続いた小泉内閣の後、安倍(第一次)→福田→麻生→鳩山→菅→野田と一年ごとに5回も政権が変わり、とても首脳外交どころではなかったのです。その点、憲政史上最長の7年9カ月を記録した安倍政権(第二次)は「地球儀を俯瞰する外交」を掲げ、オバマ、トランプの両アメリカ大統領から、中国の習近平主席やロシアのプーチン大統領まで、大国の首脳たちと何度も会談を重ねました。就任直後こそ、海外では“歴史修正主義者”と批判されることもありましたが、その後は外交の舞台で着実に存在感を発揮。やはり「一国の顔」になるには、相応の時間と経験が必要ということでしょう。
掲載:2022年3月25日
著者プロフィール
長谷川榮一
ハセガワ・エイイチ
1952年生まれ。東京大学法学部卒。元中小企業庁長官。安倍政権で内閣広報官、総理大臣補佐官を計8年余り務めた。2022年3月現在、東大公共政策大学院客員教授。ブラックストーン・グループ・ジャパン、ボストンコンサルティンググループ勤務。著書に『石油をめぐる国々の角逐』。