聞いてはいけない―スルーしていい職場言葉―
836円(税込)
発売日:2023/08/18
- 新書
- 電子書籍あり
◀︎先輩の囁き◀︎上司の説教◀︎同僚のグチ。聞き流しても大丈夫。要注意ワード一覧。
「おまえ、例の件だけど、評判悪いよ」――親切そうに教えてくれる先輩の一言。言われれば気になるのは人情だが、実は典型的な「聞いてはいけない職場言葉」なのだ。仕事での悩みの多くは、この種の言葉によって引き起こされている。本当はスルーしてもいいような言葉に影響されたり、流行り言葉に振り回されたりしないためには、どうすればいいのか。困った言葉から解放され、前向きに働きたい人のための解毒剤。
2「絶対大丈夫か?」がすべてを止める
3「寄り添う」の次はあるのか
4「何とかしろ」の末路は怖い
5「机上の空論」は宝の山
6「夢を持て」の先にあるもの
2「劣化」という人ほど劣化していないか
3「ガチャ」は不幸を呼ぶ禁断の言葉
4「失われた世代」という他人事
5「さん付け」で風通しはよくなるのか
6「ワーク・ライフ・バランス」という迷路
2「許せない」思いをエネルギーに
3「やればできる」は子どものおまじない?
4「あれが好きな人はダメ」という人こそダメ
5「デジタル後進国」では困るけれども
6「誰にでもできる仕事」と思ったら負け
書誌情報
読み仮名 | キイテハイケナイスルーシテイイショクバコトバ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-611009-2 |
C-CODE | 0230 |
整理番号 | 1009 |
ジャンル | ビジネス・経済、実践経営・リーダーシップ、ビジネス実用 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2023/08/18 |
蘊蓄倉庫
仕事の悩みの8割は人間関係
『聞いてはいけない―スルーしていい職場言葉―』(山本直人・著)によれば、人事関係の仕事をしている人の間では、次のような説が支持を得ているとのこと。
「仕事の悩みの8割は人間関係」
データがあるわけではなく、どちらかというと関係者の経験則に基づくものだとのことですが、この感覚は多くの人に共有されているのだそうです。そして、この悩みの原因に「言葉」が関連していることが実に多いのだとか。無視して構わないような言葉に振り回される人はとても多いようです。
職場の困った言葉との付き合い方を考えるには、『聞いてはいけない』をご一読ください。
掲載:2023年8月25日
担当編集者のひとこと
スルーする技術
SNSが一般に普及したこともあり、私よりも若い世代の方の顔の広さには感心させられることがあります。いろいろな人と繋がりを持ち、また昔からの知り合い、友人とも縁が切れていないのです。
もともと友人が少なく、世間が狭い身からすると、頼もしくもうらやましくも思えます。
ただ一方で、いろいろな声が聞こえて来るのを少し気の毒に感じることもあります。自分のしたこと、言ったことに対して、何か言ってくる人が多いのでしょう。
知り合いや同僚に言われたことを気に病んでいる姿を見たこともあります。
「そんなの単なる無責任な感想なんだから放っておけばいいのに」
「事情を知らないから言っているだけだよ」
「あの人はとにかく物を言いたい人だから」
そういう風に言うのですが、日頃の言動に問題があるのかあまり説得力がないようです。
これからは本書『聞いてはいけない―スルーしていい職場言葉―』を読んでもらうと良いのではないかという気がします。
何となく気にしてしまう職場での言葉について、「なぜスルーしていいのか」「どう言い換えればいいのか」を丁寧に説明してくれています。
スルーするのにも、それなりの技術が必要なんだな、ということに気づかされます。
職場で何らかの悩みやストレスを抱えている方が読めばきっと楽になるはずです。
2023/08/25
著者プロフィール
山本直人
ヤマモト・ナオト
1964(昭和39)年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。博報堂に入社。2004年退社、独立。2023年8月現在マーケティングおよび人材育成のコンサルタント、青山学院大学経営学部マーケティング学科講師。著書に『電通とリクルート』など。