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名医・専門家に聞く すごい健康法

週刊新潮/編

858円(税込)

発売日:2023/10/18

  • 新書
  • 電子書籍あり

免疫力アップに全集中の呼吸。筋力の衰えに効くスロトレ法。抗疲労効果のカギは鶏むね肉。誤嚥性肺炎を防ぐ舌そうじ。認知症は白内障手術で3割減。お酒は就寝4時間前まで。長生きの決め手は臓器の時間。

人生百年時代とはいうものの、いいことばかりとはかぎらない。高齢になるにつれて多くの人ががんや認知症、筋力低下や睡眠障害に悩まされ、さらには誤嚥性肺炎や寝たきりリスクにも備えなければならない。少しでも長く健康でいられるために、いったい何ができるのか。これまで『週刊新潮』が紹介した健康記事から厳選、13人の名医とプロフェッショナルが、最新の知見を生かした健康新常識と実践法を伝授する。

目次
「長生き呼吸法」で「血流」「免疫」「メンタル」を一挙改善
順天堂大学医学部教授 小林弘幸
呼吸は1日2万回/意識で変えられる唯一のもの/免疫細胞の7割が集中する「第二の脳」/いつでもできる「最強の健康法」
「80歳の壁」を超えて若さを保つための「筋トレ」指南
東京大学名誉教授 石井直方
高齢者こそ「筋トレ」すべき/89歳からでも鍛えられる/脳活性化ホルモンを分泌/10日で5%、1カ月で15%の筋肉減少/「適切に鍛える」ために/安全かつ効果的な「スロトレ」/人生100年を支えるスロースクワット
「脳内GPS」を強化して認知症を防ぐ
学習院大学教授(理学部生命科学科) 高島明彦
脳内GPS機能に“異変”/最初の兆候は「脳内のゴミ」/発症の30年前から「始まっている」/「運動しすぎ」は逆効果/スマホ検索でも脳は活性化する
成人の3分の1が罹患 万病のもと「脂肪肝」を断つ
肝臓外科医 尾形哲
たかが砂糖、されど砂糖/人体の化学工場・肝臓の働き/成人の3分の1が罹患/「乳酸菌」「野菜」「カロリーゼロ」に騙されるな/加工食品やサプリメントにも注意/「37%の壁」さえ乗り越えれば
口腔ケアの盲点「舌そうじ」で誤嚥性肺炎をゼロに
歯科衛生士事務所代表 精田紀代美
「むせるな!」は不可能/「なんだこの臭いは」/「歯ブラシでそのまま舌みがき」はNG/1日1回、所要時間は30秒/きんさん、ぎんさんも実践/高齢者は「舌が命」
骨粗しょう症予防「骨トレ」で分泌される「万能若返りホルモン」
川崎医科大学産婦人科学特任教授 太田博明
がんより低い生存率/患者の8割が女性/若返り万能ホルモン「オステオカルシン」/オオカミから逃げるため?/高齢者でも効果あり/ジェットコースター並みのG/2週間で5%増量/要介護回避のカギは「骨密度測定」
老化加速物質「リン」から腎臓を守って寿命を延ばす
自治医科大学教授 黒尾誠
気づかずに大量摂取/リン濃度の順で長生き/再生不可能組織「ネフロン」/死の病や老化現象を引き起こす/4人に1人が「黄信号」/食品表示ラベルに注意/リンを骨に封じ込める
「エアコンつけっぱなし」「鶏むね肉」で「疲労」を除去
東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身
疲労の蓄積が「老化」を招く/自律神経機能は60代で4分の1に/「隠れ疲労」が招く最悪の事態/「真夏」は特に危ない/エアコンは「つけっぱなし」が吉/いびきは「風船4000個分」の負荷/体と脳で「快適温度」は違う/温度変更で人件費4000万円削減/鼻は脳の冷却装置/「ランナーズハイ」は危険/70歳から始める「積極的肉食」/抗疲労効果のカギは「渡り鳥」
認知症発症リスクを3割下げる「白内障手術」の効用
日本眼科学会理事長・筑波大学教授 大鹿哲郎
80代でほぼ全員が罹患/脳機能が低下することも/衝撃の「発症リスク30%低減」結果/「引きこもり」を誘発/保険適用可、20分で終了/「正しく恐れる」ことが重要
世にあふれる「快眠法」に騙されないための最新知見
秋田大学大学院教授 三島和夫
「8時間寝れば安心」は間違い/「即入眠」「電車で居眠り」は異常/体内時計を狂わせる/「寝室恐怖症」に注意/晩酌は良いが寝酒はダメ/入浴で脳の温度をコントロール/社会的損失は15兆円
寝たきり予備軍の原因「新型栄養失調」を防ぐ食事術
女子栄養大学教授 上西一弘
要介護手前「フレイル」の危険/孫にから揚げをあげてはいけない/9種の必須アミノ酸の「特殊性質」/食材のバリエーションが大事/ふくらはぎの「指輪っかテスト」
「生涯健康脳」をつくるスモールステップ法
東北大学加齢医学研究所教授 瀧靖之
三日坊主は「脳の財産」/脳機能は「身なり」に表れる/「ゼロ」か「1」かは雲泥の差/まずは1日1回を1週間/いくつになっても学び続ける
長生きの決め手「臓器の時間」の進み方を遅らせる
慶應義塾大学予防医療センター特任教授 伊藤裕
がんも認知症も「メタボ」が起点/「太っている=メタボ」ではない/「臓器の時間」を遅らせる/老化のカギは「ミトコンドリア」/遺伝子は生活を「記憶」する/「推し活」が最良の薬
初出一覧

書誌情報

読み仮名 メイイセンモンカニキクスゴイケンコウホウ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
雑誌から生まれた本 週刊新潮から生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-611016-0
C-CODE 0247
整理番号 1016
ジャンル 暮らし・健康・料理
定価 858円
電子書籍 価格 858円
電子書籍 配信開始日 2023/10/18

蘊蓄倉庫

スマホ検索でも脳は活性化する

 間違いなく知っているはずの人や物の名前が、どうしても思い出せない。年を取るほどにそんな瞬間が増えてくるもの。「ここで踏ん張らないとさらに衰えてしまう」と一生懸命頑張るものの、思い出せずイライラ。実はこれ、逆効果です! こんなふうに脳に過度なストレスをかけることは、「脳のゴミ」を溜める原因になり、認知症の発症を加速するリスクになってしまうのだとか。こういう時は無理をせず、すぐにポチっと調べてしまいましょう。何かを思い出そうとしてスマホで答え合わせをする――これだけでも充分に脳は働き、活性化するのだそうです。

掲載:2023年10月25日

担当編集者のひとこと

「読む総合病院」誕生!

 誰しも自分や身近な人の健康状態は気になるもの。その証左に、書店には夥しい数の健康本が溢れ、ベストセラーに名を連ねています。ただ、「健康」と名の付く本のあまりの数の多さに困ってしまうことはありませんか?
 何か具体的な病気で悩んでいるのであればともかく、「○○をすれば長生きできる」「○○をやれ/やってはいけない」「とにかく○○を食べろ/食べるな」と謳う無数の健康本を前にして、途方に暮れてしまう人が大半なのではないでしょうか。

 近年日本では、平均寿命が延びる一方で、平均寿命と健康寿命の差=不健康寿命の期間も延びつつあります。いくら長寿を目指すと言っても、寝たきり状態で長生きしたい、という人は多くないでしょう。
 少しでも長く健康でいるためには、いったいどうしたら良いのでしょうか。健康寿命を脅かすあらゆる病気を防ぐ必要がありますが、まず何から実践すれば良いのか。そのためにはどの本を買うべきか。たくさんの健康本の中から自分に最適なものを選び出すのは至難の業です。

 この本は、「健康で長生き」を目指す、すべての人に最初に手に取って欲しい一冊です。がん・認知症・誤嚥性肺炎・寝たきり・睡眠障害・疲労など、誰もが避けることのできない健康諸問題について、13人の名医とプロフェッショナルが最新知見を交えて改善策を解説してくれている健康記事を、「週刊新潮」に掲載された中から厳選しました。
 まさに「読む総合病院」とも言える1冊。あれやこれやと色々な健康本に手を伸ばしてお金と時間を無駄にする前に、ぜひご一読ください。

2023/10/25

著者プロフィール

週刊新潮

シュウカンシンチョウ

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