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完全版 創価学会

島田裕巳/著

924円(税込)

発売日:2024/01/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

10万部突破。歴史と人物から読み解く組織研究決定版! 池田大作名誉会長とは何だったのか。

一宗教団体であるにもかかわらず、いまや国家を左右する創価学会。国民の7人に1人が会員ともいわれる巨大勢力だが、その全容はあまりにも知られていない。発足の経緯、高度経済成長期の急拡大の背景、組織防衛のしくみ、公明党の役割、そして池田大作というカリスマ亡き後の展開――。あくまでも客観的な研究者の視点から、現代日本社会における創価学会の「意味」を明快に読み解いた決定版。

目次
はじめに
増補第一章 池田大作とは何だったのか
栄光と挫折/格段の人望/封じ込められたカリスマ/受賞のからくり/演じ続けた虚像/想定されなかった後継者/消え行くバブル
増補第二章 池田亡き後の創価学会
日蓮正宗との決別/聖地を失うということ/実現しなかった和解/錦の御旗を失って/賞味期限の切れた組織/退潮する組織をどうするか
序章 日本を左右する宗教
公明党は宗教政党か/結党当時の政治目的/実質のある巨大組織/熱心な会員たち/学会研究の難しさ/排他性と客観的分析
第一章 なぜ創価学会は生まれたのか
創価学会の誕生――初代・牧口常三郎/日蓮正宗との出会い/現世利益の思想/教育団体から宗教団体へ/躍進の基盤――二代・戸田城聖/「実業家」の宗教体験/肉声が伝える実像/折伏大行進の掛け声/高度経済成長と新宗教/都市下層の宗教組織/農村出身者の受け皿/ひとり勝ちの理由/伝統的信仰の否定
第二章 政界進出と挫折
折伏の戦闘性/軍旗のある宗教/日蓮の志を継ぐ政治活動/日蓮正宗の国教化/国立戒壇という目標/各界からの批判/頂点に向けて――三代・池田大作/自公連立のきっかけ/大義をなくした政治活動/言論出版妨害事件の余波/在家仏教教団として/蜜月の時代/全面対立と決別
第三章 カリスマの実像と機能
独裁的権力者への批判/偉大なる指導者への賛辞/人を惹きつける率直さ/庶民の顔/既成イメージのはざまで/カリスマの武器/「一人も人材がいない」/不可避のジレンマ
第四章 巨大な村
学会は「池田教」か/排他性の根拠/相互扶助の必然性/幹部の役割/実利をもたらす選挙活動/経済組織という機能/最強にして最後の「村」
終章 創価学会の限界とその行方
カリスマなき時代に向けて/ポスト池田の組織運営/進む世俗化/公明党の未来/被害者意識と組織防衛/学会の限界/戦後日本の戯画として
主要参考文献
おわりに

書誌情報

読み仮名 カンゼンバンソウカガッカイ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-611028-3
C-CODE 0236
整理番号 1028
ジャンル 宗教
定価 924円
電子書籍 価格 924円
電子書籍 配信開始日 2024/01/17

著者プロフィール

島田裕巳

シマダ・ヒロミ

1953(昭和28)年東京生まれ。作家、宗教学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。『創価学会』『仏像鑑賞入門』『神社崩壊』『日本の10大新宗教』『葬式は、要らない』『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』など、著書多数。

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