なぜこんな人が上司なのか
836円(税込)
発売日:2024/03/18
- 新書
- 電子書籍あり
「人材不足のせいにする」「無駄な仕事を増やす」「データを読めない」「器がとにかく小さい」。全員、失格。
責任は取らず、手柄は自分のものに。失敗の本質を見抜けず、数字も時代の変化も読めず、無駄な努力を続ける。見当違いの対策を無理強いする――「あの人のことだ」と頭に浮かんだならば、ぜひ本書を開いていただきたい。無能な上司、経営者らの抱える根本的な問題と、そうならないための有益なアドバイスが詰まっているからだ。リーダー教育不在の日本企業に、ユーモアと新鮮な知見を込めた痛烈な一撃を食らわす一冊。
目次
まえがき
第1章 人望を失うリーダーがやっていること
1 「私がいたからこそ成功した」と言う上司へ
なにかおかしい/「あのジュースを忘れることができない」/仕事は“天下一武道会”ではない
2 「置かれた場所で咲きなさい」が無責任な言葉になる時
大ベストセラーに異論あり/採用詐欺/役員失格/宗教家と企業リーダーは別物/心が疲れたら
3 「勝ちたい」と「負けない」の大きな違いとは
忘れられない顧客/なぜこれで戦えるのか/尊敬できるリーダーで良かった/バカでもできるリーダーシップ
4 なぜロシアは今も昔も弱いのか
年下のリーダーが胴上げされた/なぜハッタリが通用したのか/全ての責任は俺が取る/胴上げの理由/“他山の石”とせよ
5 優秀な人材を欲しがるのは無能の証である
「台湾に負ける」と感じた瞬間/ありふれた非凡な“神様”/技術は誰のためにあるのか/優秀な人から辞めてもらう/人を大事にする本質を見失ってはならない
6 どれだけ部下に裁量権を渡せるか
コスパってなんだ?/寓話的教訓など要らない/「決定するのは皆さん自身です」/極上の一皿/「売り物の本質」は何か
第2章 組織を壊しているのはリーダーである
1 転職が癖になる彼に伝えたかったこと
今は辞めるな!/セクハラ三昧の社長/これは昔話ではない/人生の選択肢を増やせ
2 最凶のパワハラは「無駄な仕事」である
「キツい仕事」ってなんだ/根本的にイカれている/心を破壊する“最凶のパワハラ”の正体
3 AIが問うているのは経営者の資質である
昭和の“ゲーム革命”/優秀なリーダーがブラックボックスを作る/“サボタージュの語源”に学べ/ハヤタカーチャンは正しい
4 ビッグモーターを嗤う資格がある者がどれだけいるか
“オジサン世代”最凶の問題/目的不明の過酷な訓練/何が部下を壊しているのか/あなたも必ず同じことをしている/リーダーの条件を語れるか
5 80代現役ホステスが教えてくれる経営の真髄
酒を飲ませない老舗キャバレー/なぜ信長は天下を取れなかったのか/当たり前なのに誰もやらないこと/長く続くビジネスの正体
第3章 成功したリーダーの共通点
1 「部下が言うことを聞かない」と嘆く前に
ある自衛官の「戦死」/誰かがやる必要があるのなら……/仲間への想いと願い/リーダーの「武士道」
2 「好きを仕事に」は失敗する
1本の歌が変えたもの/美味しいラーメン店はなぜ潰れたのか/「好きを仕事に」が失敗する理由/ありふれた材料で最高の価値を提供する
3 新聞社の衰退はスマホのせいなどではない
新聞社が気づいていない「世間とのずれ」/常に新しい老舗企業/新聞社が衰退した本当の理由
4 自衛隊の指揮官が本当に恐れていること
納得できない“価値観”/「頑張ってもムダ」ですべてが壊れた/組織を別物に変えた「リーダーの一言」
5 器の小ささが混乱を招く
なにかがおかしい/指揮官が壊れた組織をみた/実は自分こそが無能だった/将器のリーダーシップの正体
6 可能性を信じるところから始まる
ありえない奇跡/“負け犬集団”を変えた男/「俺たちの本当の仕事はなんだ?」/これは奇跡ではない
7 人生に意味なんかあるのか
ジョブズの言葉は間違っているのだろうか/「きさま、叩き斬ってくれる!」/あらゆる出来事が意味に変わる
あとがき
参考文献、記事、サイト
書誌情報
読み仮名 | ナゼコンナヒトガジョウシナノカ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-611035-1 |
C-CODE | 0234 |
整理番号 | 1035 |
ジャンル | ビジネス・経済、実践経営・リーダーシップ、ビジネス実用、会社経営 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/03/18 |