オスの本懐
946円(税込)
発売日:2024/08/19
- 新書
- 電子書籍あり
そんなに、不適切? 【ヘンなやつ】【アホなやつ】【エロいやつ】。医師と生物学者が本音で語る人として、ヒトとしての現代の「オス論」!
近頃、ニッポンの男性は元気がない。コンプラにポリコレ、健康常識に老後設計……時代の変化と社会の要請に揉まれ、オスとして大切な何かを失いつつあるらしい。「高齢になればなるほど、性ホルモンは若々しさや元気の秘訣になる」(和田)、「多くの凡人は色気と食い気が満たされていなければ、楽しく生きられない」(池田)など、オスがオスらしく生きるためにどうあるべきか、医師と生物学者が本音で語り合う。
オスが輝く健康十訓
書誌情報
読み仮名 | オスノホンカイ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-611055-9 |
C-CODE | 0240 |
整理番号 | 1055 |
ジャンル | サイエンス・テクノロジー |
定価 | 946円 |
電子書籍 価格 | 946円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/08/19 |
蘊蓄倉庫
嘘の起源は……「セックス」にあり?
ニホンザルのメスは発情するとお尻が赤くなります。それをみたオスが次々にアプローチを仕掛けるわけですが、傍からは「いつ交尾をすれば、自分の子どもを産んでもらえるか」、つまり正確な排卵日まではわかりません。一方、メスの側はいつ頃が妊娠しやすいタイミングなのかなんとなく自覚があるようで、「その日」が訪れるとお気に入りのオスを誘ってこっそり交尾する行動もみられるのだとか。実際にDNA解析をしてみると、ボスザルの実子は思った以上に少ないそうです。
似たようなことが、私たちヒトの世でも起きている気がしないでもなく、ある意味、真夏の怪談よりもゾゾゾっとする怖い話(!)なのですが、多くの場合、苦労して子どもを産み育てるのは女性の側。だからこそ、シビアにパートナーを見定め、「セックスする/しない」の主導権を「メス」が握っているのは自然の摂理なのかもしれません。
というエピソードはほんの一例。「男と女の、本当の話」を科学的な見地から理解するためのヒントが盛りだくさん、生物学者・池田清彦さん×医師・和田秀樹さんによる痛快ホンネ対談本が晴れて発売となりました。ぜひともご一読を!
掲載:2024年8月23日
担当編集者のひとこと
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ
ちょっとでもヘンなこと、アホなこと、エロいことを言うと、たちまち「セクハラ」「パワハラ」「人間失格」と石をぶつけられ再起不能に追い込まれてしまう、令和ニッポンの深い闇。言論を生業としている人たちでさえ、奥歯にモノが挟まったような物言いをして自己防衛に余念がない……と感じるのは私だけでしょうか。
「ここから先はオフレコで」――。和田秀樹さん、池田清彦さんがこんな言葉を発する場面には、これまで遭遇したことがありません。聞けば、お二人はテレビカメラの前でも忖度なしに「本当のこと」を喋るので、テレビ的に放送しづらい内容(SGDsはインチキ!などなど)は編集上カットされて放送されない。ゆえに、生放送の番組にはまず呼ばれないのだそうです。
テレビの生出演NG、という点以外にもたくさんの共通項をお持ちのお二人。飛び出すトークは切れ味抜群ですが、ご本人たちは至って優しくダンディ、洒脱な「オス」であり、新潮社内にも女性の隠れファン多数。そんなお二人がとことんホンネで語り合った本書が面白くないはずありません!
2024/08/23
著者プロフィール
和田秀樹
ワダ・ヒデキ
1960年生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、高齢者専門の精神科医。著書に『80歳の壁』など多数。
池田清彦
イケダ・キヨヒコ
1947年生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。著書に『「頭がいい」に騙されるな』など多数。