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化石の森(上)

石原慎太郎/著

3,410円(税込)

発売日:2002/01/04

  • オンデマンドブックス

現代人の内部に暗く鬱積した怒りを白日のもとにさらし、他者とは何か、人間の存在とは何かを追求した、渾身の書下ろし長編。

俺はいままでに誰かを殺していなくてはならなかったのだ……高校時代、大人びた雰囲気をもっていた同級生・井沢英子と再会し、荒廃した性愛に耽るようになった主人公の医学生・緋本治夫。彼女に自分の中の殺意の芽を気づかされた主人公は、殺人によって自己を実現させようとする。現代人の内部に暗く鬱積した怒りを白日のもとにさらし、他者とは何か、人間の存在とは何かを追求した、渾身の書下ろし長編。芸術選奨文部大臣賞。

  • 受賞
    第21回 芸術選奨文部科学大臣賞 文学

書誌情報

読み仮名 カセキノモリ01
シリーズ名 新潮オンデマンドブックス
発行形態 オンデマンドブックス
判型 新潮オンデマンドブックス
頁数 310ページ
ISBN 978-4-10-865152-4
定価 3,410円

著者プロフィール

石原慎太郎

イシハラ・シンタロウ

(1932-2022)神戸市生れ。一橋大在学中の1955(昭和30)年、「太陽の季節」で文学界新人賞受賞。翌年、同作の芥川賞受賞は、その倫理性をめぐって社会的事件となった。1968年、参議院選に全国区から立候補、最高得票で当選。その後、衆議院議員を経て、東京都知事を務める。他の作品に『化石の森』(1970年刊、芸術選奨)、「生還」(1988年刊、平林たい子文学賞)、『弟』(1996年刊、毎日出版文化賞特別賞)、『わが人生の時の時』、『再生』等がある。

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