めし
2,420円(税込)
発売日:2003/05/09
- オンデマンドブックス
ひたすら愛情だけに生きる女が、その愛情を失うことになったときの虚無感、生活と心の拠りどころを失った女の哀しい運命を描く。
男が絶対の位置に坐っている世間の、そのような男からは離れた女、すなわち、ひたすら愛情だけに生きる女が、その愛情を失うことになったときの、まるで救いようのない虚無感、生活と心の拠りどころを失った女の哀しい運命を、永遠のテーマにした林芙美子の佳篇。昭和二十六年、朝日新聞に連載中、突然の作者の死により絶筆となったが、後に映画化されて、絶大な成功を収めている。
書誌情報
読み仮名 | メシ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮オンデマンドブックス |
発行形態 | オンデマンドブックス |
判型 | 新潮オンデマンドブックス |
頁数 | 220ページ |
ISBN | 978-4-10-865270-5 |
定価 | 2,420円 |
著者プロフィール
林芙美子
ハヤシ・フミコ
(1903-1951)福岡県門司区生れ。1918(大正7)年尾道高女に入学。1922年卒業すると愛人を追って上京。翌年婚約を破棄され、日記をつけることで傷心を慰めたが、これが『放浪記』の原形となった。手塚緑敏という画学生と結ばれてから生活が安定し、1928(昭和3)年「女人芸術」に「放浪記」の副題を付けた「秋が来たんだ」の連載を開始。1930年『放浪記』が出版されベストセラーとなる。他に「風琴と魚の町」「清貧の書」「牡蠣」『稲妻』『浮雲』等があり、常に女流作家の第一線で活躍しつづけた。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る