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負の烙印・自死

佐々木時雄/著

1,320円(税込)

発売日:2023/12/22

  • 新潮社図書編集室

苦悩する者に対して、精神医学は何ができるのか。

気鋭の学者が舌禍事件により教授に負の烙印を押され、病に見舞われながらも生き抜こうとするが、苦痛のあまり自死を選ぶ。親友として学者の苦悩に寄り添ったつもりだった医師もまた、学者の妻からの辛辣な言葉に、自己嫌悪に苛まれ……。学者と医師、ふたりの絶望を描き、「愛の不在とは」「宗教とは」「精神医学とは」を問う小説。

書誌情報

読み仮名 フノラクインジシ
装幀 筒口直弘(新潮社写真部)/カバー写真撮影、大森賀津也/装幀
発行形態 新潮社図書編集室
判型 四六判
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-910266-7
C-CODE 0093
ジャンル 文芸作品
定価 1,320円

著者プロフィール

佐々木時雄

ササキ・トキオ

1936年、岩手県生まれ。弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部精神医学教室入局。医学博士。1964年、関東労災病院神経科勤務。同病院神経科部長を経て、労災リハビリテーション長野作業所所長等を歴任。労働衛生コンサルタント、日本医師会認定産業医、精神保健指定医。著書に、『ナルシシズムと日本人』(弘文堂)、『流離の精神病理』(金剛出版)、『〈こころ〉の病を考える』(弘文堂)、『よだかの星 ―宮沢賢治を読む―』(新潮社図書編集室)他多数。

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