父の女と。女の娘と――。背徳と愛欲の関係を志野茶碗の美に重ねた、川端文学の極致。
千羽鶴(新潮文庫)
605円(希望小売価格)
配信開始日:2012/12/01
- 電子書籍
鎌倉円覚寺の茶会で、今は亡き情人の面影をとどめるその息子、菊治と出会った太田夫人は、お互いに誘惑したとも抵抗したとも覚えはなしに夜を共にする……。志野茶碗がよびおこす感触と幻想を地模様に、一種の背徳の世界を扱いつつ、人間の愛欲の世界と名器の世界、そして死の世界とが微妙に重なりあう美の絶対境を現出した名作である。他に「波千鳥」(続千羽鶴)を収録する。
書誌情報
読み仮名 | センバヅルシンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 605円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/12/01 |