家族という悲しい幻想。夫と妻、親と子、姉と弟、舅と嫁。日本独特の隠微な関係性を暴いた、戦後文学の傑作。
山の音(新潮文庫)
671円(希望小売価格)
配信開始日:2012/12/01
- 電子書籍
深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧みに描き出されている。戦後文学の最高峰に位する名作である。
書誌情報
読み仮名 | ヤマノオトシンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 671円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/12/01 |