幼い体に重ねる、命の哀しみ。「最後の一線」で研ぎ澄まされる、圧倒的な性。川端的エロティシズムの金字塔。
眠れる美女(新潮文庫)
484円(希望小売価格)
配信開始日:2012/12/01
- 電子書籍
波の音高い海辺の宿は、すでに男ではなくなった老人たちのための逸楽の館であった。真紅のビロードのカーテンをめぐらせた一室に、前後不覚に眠らされた裸形の若い女――その傍らで一夜を過す老人の眼は、みずみずしい娘の肉体を透して、訪れつつある死の相を凝視している。熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の名作「眠れる美女」のほか「片腕」「散りぬるを」。
書誌情報
読み仮名 | ネムレルビジョシンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 484円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/12/01 |