どうだ此処(ここ)が地獄の入り口だ。這入(はいれ)るか――。漱石宅に押しかけてきた青年の告白をもとに綴る異色作。新聞連載の「空白」を埋めるために……。その成立事情については本書「解説」参照。
坑夫(新潮文庫)
473円(希望小売価格)
配信開始日:2024/05/31
- 電子書籍
- 文庫あり
恋愛事件のために家を出奔した主人公は、周旋屋に誘われるまま坑夫になる決心をし、赤毛布や小僧の飛び入りする奇妙な道中を続けた末銅山に辿り着く。飯場にひとり放り出された彼は異様な風体の坑夫たちに嚇かされたり嘲弄されたりしながらも、地獄の坑内深く降りて行く……。漱石の許を訪れた未知の青年の告白をもとに、小説らしい構成を意識的に排して描いたルポルタージュ的異色作。明治41年、『虞美人草』に次いで「朝日新聞」に連載された。(解説・三好行雄)
書誌情報
読み仮名 | コウフシンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 473円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/05/31 |