家族という悲しい幻想。夫と妻、親と子、姉と弟、舅と嫁。日本独特の隠微な関係性を暴いた、戦後文学の傑作。

山の音(新潮文庫)
825円(希望小売価格)
配信開始日:2025/07/18
- 電子書籍
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尾形信吾、六十二歳。近頃は物忘れや体力の低下により、迫りくる老いをひしひしと感じている。そんな信吾の心の支えは、一緒に暮らす息子の嫁、菊子だった。優しい菊子は、信吾がかつて恋をした女性によく似ていた、だが、息子は外に女がおり、さらに嫁に行った娘は二人の孫を連れ実家に帰ってきて……。家族のありようを父親の視点から描き、「戦後日本文学の最高峰」と評された傑作長編。(解説・山本健吉、辻原登)
書誌情報
読み仮名 | ヤマノオトシンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 825円 |
電子書籍 配信開始日 | 2025/07/18 |