「承認欲求」とは何なのかを知りたかった――いま最も注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚と実を描く
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#104 新潮社 総合メールマガジン「Mikazuki」2023/10/31
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『君が手にするはずだった黄金について』小川哲/著
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!
才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。
試し読み 一篇全文公開中!
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ここに流れる時間が全部好きだ! 落語にほれ込んだ女優によるエッセイ集。
それはすべてを忘れて心の底から笑わせてくれる場所。落語との運命的な出会い、談春師匠からの意外な「ダメ出し」、蝶花楼桃花さんの真打昇進までの半生記、伝説の超大作「怪談牡丹灯籠」、自身が高座に挑戦した演芸会など、寄席を愛してやまない著者によるエッセイ集。初心者も安心な「はじめて寄席ガイド」も特別収録。
『今日も寄席に行きたくなって』
南沢奈央/著、黒田硫黄/漫画
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『京都―未完の産業都市のゆくえ―』
有賀健/著
なぜ日本の中心都市から脱落したのか――異色の京都論!
「空襲がなかったから古い町並みが残る」「京料理は伝統的和食の代表」「職住一致が空洞化を防いだ」「魅力的景観は厳しい保護策のおかげ」――これらの印象論は本当に正しいのか? 地元の「洛中」礼賛一辺倒に疑問を持つ京大出身の経済学者が、「千年の都」が辿った特異な近現代の軌跡を、統計データを駆使して分析する。
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話題の本から、Pick Up!
書評・インタビュー
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『カーテンコール』
筒井康隆/著
「レイト・ワーク」の先までも
書評:小川哲
すべての作品に通底するのは、そういった「死」の気配をどこか軽く、シニカルに笑い飛ばす、人を食ったようなユーモアだ。「プレイバック」では、病床の語り手のもとに、過去の筒井康隆作品の主人公たちが現れ、現代でも読み継がれている彼ら特有の悩みを吐露したり、他愛もない昔話をしたりする、「レイト・ワーク」の一種のパロディとも言える作品だ。表題作「カーテンコール」では、作家筒井康隆を形成した過去の作家、俳優、映画監督たちが登場し、笑いに満ちたやりとりの中で、筒井康隆という作品の最後の挨拶をする。[→]全文を読む

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『可哀想な蠅』
武田綾乃/著
新境地の地獄巡りエンターテインメント
書評:吉田大助
代表作「響け! ユーフォニアム」シリーズや第四二回吉川英治文学新人賞を受賞した『愛されなくても別に』など、武田綾乃はさまざまな「女二人」の関係を描き出してきた人だ。その関係の中には時折りビターさが入り込むこともあったが、基本的にはシビアな現実を生き抜くための、友愛の空気で満ちていた。しかし、四組の「女二人」をフィーチャーした独立短編集『可哀想な蠅』は様子が違う。完全に、地獄の釜の蓋を開けにいっている。古今東西、地獄巡りがエンターテインメントで無かったことはない。[→]全文を読む

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『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』
村岡俊也/著
瀬戸内の海に消えた若き画家の魂
書評:最相葉月
1989年に生まれ、二十五歳で急逝した画家、中園孔二の評伝である。評伝の対象とするにはあまりに若すぎ、没後八年での刊行もあまりに早すぎる。東京藝術大学在学中に、当時、都現代美術館のキュレーターだった長谷川祐子に買い上げられ、現代アートの目利きとして知られる小山登美夫のギャラリーに五九九点もの作品が保管されていると聞けば、夭折した画家を神格化する内容ではないかと訝しむ声があることは十分予想される。 [→]全文を読む

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私を支え続けてくれた、クレスト・ブックスの作家たち。
インタビュー:西加奈子
 自分がピンチになったとき、寂しいとき、しんどいときに、「待てよ、この感情はなんか知っているな」と思うことがよくあります。それはだいたい、どこかの小説で読んだ、主人公や登場人物が感じたことであることが多いんです。
 例えば私は以前がんを宣告されて、このまま死んでしまうかもしれないと思ったのですが、これまで数限りない小説の中で、「死ぬかも」「怖い」という気持ちをすでに疑似体験してきたんですよね。[→]全文を読む
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