イベント終了しました
小林秀雄と人生を読む夕べ 【その5】歴史と文学:『満洲の印象』(第1回/全6回)

小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を味わっていく集いです。連続講座ですが、毎回1編ずつとりあげますので、1回だけのご参加も大歓迎です。
小林秀雄と人生を読む夕べ 【その5】歴史と文学:『満洲の印象』(第1回/全6回)
日本の近代批評の創始者・確立者として大きな足跡を残した小林秀雄は、深い思索と歯切れのよい文章で人生の教師としても仰がれ慕われました。亡くなって今年は33年になりますが、今なお新しい読者が何人も生まれています。このレクチャーでは、そういう小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄が語った人生を読み味わっていきます。
ご案内は、小林秀雄氏の生前、編集担当者としてじかに接していた新潮社の元編集者、池田雅延さんです。前半50分は、各回の対象作品について、池田さんが小林氏から直接聞いたことを交えてお話しします。後半40分は、出席者全員での茶話会とし、池田さんが質問にお答えしたりしながら、座談の名手でもあった小林氏をより身近に感じるひとときを過ごします。
「歴史と文学」シリーズの第1回目に読むのは、「満洲の印象」です。
小林秀雄は、昭和13年、約1ヶ月にわたって、朝鮮半島、満洲、華北を旅行しました。この一編はその旅行記にあたるものです。秀雄は、いま日本人は新たに中国人を理解する必要に迫られながら、中国にも日本にも、それぞれの民族を理解させるような文学が近代には生まれていないことに思い当たることから旅を始めます。いま読んでも、思い当たるところの多い一編です。
開催日時 | 2016年10月20日(木) 18:50〜20:30(受付開始18:20) |
---|---|
会場 | la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko 東京都新宿区矢来町67 |
URL | 詳細はこちらをご覧ください。 |
備考 | 全6回通しチケット(茶菓付き):15,000円 10/20 第1回(茶菓付き):3,000円 *日程と味読作品 作品名末尾の( )内は新潮社刊「小林秀雄全作品」の所収巻 2016年10月20日 満洲の印象(11) 2016年11月17日 事変の新しさ(13) 2016年12月15日 歴史と文学(13) 2017年 1月19日 私の人生観(17) 2017年 2月16日 年齢(18) 2017年 3月16日 対談・歴史について(28) ☆いずれも各月第3木曜日、時間は午後6時50分~8時30分を予定していますが、 やむを得ぬ事情で変更する可能性があることをご了承ください。 |
著者紹介
小林秀雄コバヤシ・ヒデオ
(1902-1983)東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。以後、「アシルと亀の子」はじめ、独創的な批評活動に入り、『私小説論』『ドストエフスキイの生活』等を刊行。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。1967年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(1977年刊)で日本文学大賞受賞。2002(平成14)年から2005年にかけて、新字体新かなづかい、脚注付きの全集『小林秀雄全作品』(全28集、別巻4 )が刊行された。