ホーム > ニュース > 早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー) 開館1周年記念 村上春樹 presents 白石加代子怪談ライブ「雨月物語」

イベント終了しました

早大国際文学館(村上春樹ライブラリー)
のイベントで、白石加代子さんが
新潮CD収録「雨月物語」を朗読!
春樹さんも解説で登場⁉

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村上春樹さんのメッセージ

〈怪談ライブのこと〉
白石加代子さんの読む「雨月物語」、僕はCDで昔から愛聴していますが、これはなんといっても真剣に怖いです。車を運転しながら聴いていると、ハンドルを持つ手が思わず震えてしまうほどです。
それをしっとりとした晩夏の夜、ライブで、すぐ目の前で聴けるというんだから、もうたまらないですね。みなさん、ひとつ、覚悟してお越しください。ロウソクを点してお待ちしております。

  村上春樹

村上春樹の長編『海辺のカフカ』にも登場する上田秋成「雨月物語」。9月28日、この傑作怪異小説を「新潮日本古典集成」をもとに名優白石加代子がライブ朗読する。題して〈村上春樹 presents白石加代子怪談ライブ 「雨月物語」〉。秋の宵闇、上田秋成と村上春樹の世界を、白石加代子が往還する。

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)では、開館1周年記念として、白石加代子さんと村上春樹さんによる朗読イベントを開催いたします。近世日本文学の代表的作品であり、村上文学にも登場する上田秋成の傑作怪異小説「雨月物語」の朗読です。 上演場所は、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館の正面舞台。英国エリザベス朝時代の劇場「フォーチュン座」を模して設計された演劇博物館の前舞台でを使って、白石加代子さんが野外で朗読します。「吉備津(きびつ)の釜」は、白石加代子さんが故・鴨下信一さんと22年かけてシリーズ公演を完結させた朗読劇「百物語」にも登場する怖いお話です。白石さんの原文での朗読に先だって、村上春樹さんが作品解説を行い、朗読後にはお二人のトークも予定されています。

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー) 開館1周年記念 村上春樹 presents 白石加代子怪談ライブ「雨月物語」

開催日時 9月28日(水)
• 開場:17時30分
• 開演:18時00分
• 終演:19時30分ごろ
会場 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 正面舞台
URL 詳しくはこちらをご覧ください。
備考 募集締切:9月14日(水)23:59
*小雨決行。但し、降雨の状況により、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)に変更の可能性があります。
• 演目:上田秋成作「雨月物語」より〈吉備津の釜〉
• 出演:白石加代子(朗読)、村上春樹

著者紹介

村上春樹ムラカミ・ハルキ

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』、『街とその不確かな壁』などがある。『螢・納屋を焼く・その他の短編』、『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、翻訳書など著書多数。2006(平成18)フランツ・カフカ賞、オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年アンデルセン文学賞、2022(令和4)年チノ・デルドゥカ世界賞を受賞。

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