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石井光太×城戸久枝「あの戦争、引き裂かれた家族」

『浮浪児1945-』『祖国の選択』文庫本刊行記念イベント
石井光太×城戸久枝「あの戦争、引き裂かれた家族」
蝉の鳴き声が聞こえます。あの戦争から72回目の夏がやってきました。遙か日月を経て、気鋭のノンフィクション作家2名が「戦争」をテーマにした文庫本を上梓しました。
1人目は、石井光太さん『浮浪児1945-』。世界の紛争地を長年取材してきましたが、今回は、日本。太平洋戦争によって親を亡くし、家を無くした幼い子供たちが、地べたを這いつくばって生き延びた、その過酷な現実を丹念に描きます。
もう1人は、城戸久枝さん『祖国の選択』。父親が、終戦時に中国残留孤児となりました。父親の過去と向き合ったことをきっかけに、戦争によって理不尽に引き裂かれた家族を追い続けています。
戦争の本当の犠牲者は一体誰なのか。戦争を体験していない同世代の2人の作家が、戦争の取材を進めていく意味について、考えたいと思います。
開催日時 | 2017年8月23日(水) 19:00〜20:30(受付開始18:30) |
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会場 | la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko 東京都新宿区矢来町67 (東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ) |
問い合わせ先 | 新潮社ラカグ室 fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp |
URL | 詳細はこちらをご覧ください。 |
備考 | ■自由席:2,000円 ■自由席(神楽坂ブック倶楽部会員限定):1,800円 ※トーク終了後に、石井光太さんの『浮浪児1945-』、城戸久枝さんの『祖国の選択』へのサイン会を予定しております。対象書籍は上記作品のみとさせていただきます。書籍は会場でも販売いたいます。また、サインは1著者につきお一人さま1冊とさせていただきます。 ※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。 ※開場は開演の30分前です。 |
著者紹介
石井光太イシイ・コウタ
1977年、東京都生まれ。海外の最深部に分け入り、その体験を元に『物乞う仏陀』を上梓。斬新な視点と精密な取材、そして読み応えのある筆致でたちまち人気ノンフィクション作家に。近年はノンフィクションだけでなく、小説、児童書、写真集、漫画原作、シナリオなども発表している。主な作品に『絶対貧困』『遺体』『43回の殺意』『「鬼畜」の家』『近親殺人』『こどもホスピスの奇跡』(いずれも新潮社)『本当の貧困の話をしよう』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(ともに文藝春秋)『教育虐待 ─子供を壊す「教育熱心」な親たち』(ハヤカワ新書)など。
城戸久枝キド・ヒサエ
1976(昭和51)年、愛媛県生れ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の1997(平成9)年から二年間、中国吉林省長春市の吉林大学に国費留学。貿易会社、出版社勤務を経て、ノンフィクションライターに。国交回復前の中国から1970年に自力で日本に帰国した元戦争孤児の父の足跡を追った『あの戦争から遠く離れて』で、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞。同書は、「遥かなる絆」のタイトルで2009年にNHKでテレビドラマ化された。他の著書に、『祖国の選択』『長春発ビエンチャン行 青春各駅停車』『黒島の女たち』がある。