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ハロー、グッバイ
「新潮」6月号
定価900円
5月7日発売


 文芸の未来を予感させる気鋭四人の最新作が一斉に届きました。監督作『ユリイカ』(カンヌ映画祭国際映画批評家連盟賞)を自ら小説化し、三島賞に輝いた青山真治氏「わがとうそう」。新潮新人賞作『銃』で鮮烈に登場した中村文則氏「遮光」。ミステリーと純文学を往復し、近作『阿修羅ガール』が評判の舞城王太郎氏「我が家のトトロ」。山本周五郎賞と芥川賞の二冠に輝く吉田修一氏の連作短編最新作「清二と白い絣の浴衣」。
 新鮮な風が誌面に吹く一方で、奥本大三郎氏「酔生虫日記」、野口武彦氏「蜀山残雨」の二連載が完結。いかに有終の美が飾られるか、連載ならではの「ドラマ」に御期待下さい。第二九回川端康成文学賞が決定。受賞作の青山光二氏「吾妹子哀し」、堀江敏幸氏「スタンス・ドット」を掲載します。
 なお今号より編集長が交代します。どうぞ引き続き御愛読を。
(編集長・矢野優)
■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)