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芸術新潮プレゼント【1】
特別展「江戸☆大奥」(東京)のチケット

芸術新潮 2025年7月号
今月のプレゼント【1】

特別展「江戸☆大奥」(東京)のチケットを3組6名様にプレゼント!

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『千代田の大奥』より「千代田大奥 御花見」 楊洲ようしゅう周延ちかのぶ筆 明治27年(1894) 東京国立博物館蔵 会期中展示替えあり
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《奥奉公出世双六》 万亭応賀作、歌川国貞(三代豊国)筆 江戸時代(19世紀) 東京都江戸東京博物館蔵 前期展示
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《刺繡掛袱紗 浅葱繻子地杜若と撫子に酒器「長生」字模様》 瑞春院(お伝の方)所用 江戸時代(17~18世紀) 重要文化財 奈良・興福院(奈良市)蔵 前期展示
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搔取かいどり 紅綸子べにりんず流水花折枝模様》 貞恭院(種姫)所用 江戸時代(18世紀) 東京国立博物館蔵 通期展示
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《羽織・着付 萌黄繻子地的矢模様》 坂東三津江所用、高木キヨウ氏寄贈 江戸時代(19世紀) 東京国立博物館蔵 通期展示

 江戸城本丸御殿に位置した、将軍の私的空間「大奥」。世継ぎの若君を産み育てるべく、台所だいどころ(正室)や側室、女中たちがここで妍を競ったことはよく知られる。そんな大奥の歴史と文化をひもとく展覧会が、この夏、上野の東京国立博物館で開催される。

 描かれた大奥としては、楊洲ようしゅう周延ちかのぶが手がけた『千代田の大奥』が出色。全40点の揃物の錦絵で、正月、雛祭、花見、七夕など、大奥における年中行事が大判三枚続にいきいきと描かれる。中に猿楽・狂言が描かれた1点もあるが、そういった由緒正しい芸能以外に、市井で人気の歌舞伎も演じられていたらしい。《羽織・着付 萌黄繻子地的矢模様》は女性役者の坂東三津江が大奥での上演に際して着用した衣装のひとつで、今展ではこれら舞台衣装が一挙初公開となる。

『千代田の大奥』は、とはいえ、出版されたのはじつは明治も半ばを過ぎた頃のこと。江戸時代においてはその様子を口外することは固く禁じられていたため、おおっぴらに描かれることはなかった。が、そこに厳格な序列があったのは周知のことで、江戸時代には《奥奉公出世双六》というすごろく遊びも登場。下働きから中老、老女といった最上位の身分に至る段階がつぶさに追えておもしろい。実際、3代将軍家光の側室で、5代綱吉の生母として時めいた桂昌院(お玉の方)は西陣織屋の娘とも八百屋の娘ともまことしやかに伝えられ、この双六の「あがり」はまったくの夢物語……ともいえなかった。

 この桂昌院のほか、秀忠の娘・天樹院(千姫)、綱吉の側室・瑞春院(お伝の方)、家定の正室・天璋院(篤姫)、慶喜の正室・皇女和宮など、大奥の歴史を彩ったヒロイン達のゆかりの品々、また婚礼道具や御殿女中たちの華やかなファッションは、最大の見どころとなるだろう。当時の工芸の技と粋を極めた品々を、秘められた歴史ドラマとともに味わいたい。

以下の応募フォームにてご応募下さい。
チケットの発送をもって当選者の発表に代えさせていただきます。

プレゼント番号【1】
特別展 江戸☆大奥

[会場]東京国立博物館 平成館(上野公園)
[会期]7月19日~9月21日 前期:7月19日〜8月17日/後期:8月19日〜9月21日
[休館日]月曜日(ただし7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日
[開館時間]9:30~17:00(金土および祝前日~20:00)※入館は閉館の30分前まで
[当日料金]一般2100円、大学生1300円、高校生900円
[問合せ]050-5541-8600(ハローダイヤル)
[詳細] https://ooku2025.jp/
[応募締切]7月24日(木)

※展覧会の会期等は変更になる可能性があります。展覧会公式サイトで最新情報をご確認の上お出かけ下さい。

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