お知らせ
芸術新潮プレゼント【1】
「諏訪敦|きみはうつくしい」(東京)のチケット
芸術新潮 2025年10月号
今月のプレゼント【1】
「諏訪敦|きみはうつくしい」(東京)のチケットを5組10名様にプレゼント!
写真はいずれも「諏訪敦|きみはうつくしい」展会場風景。撮影:広瀬達郎(新潮社)







いま東京で熱いアートスポットのひとつ天王洲。その一画にある現代アートと建築のミュージアム「WHAT MUSEUM」で画家・諏訪敦(1967年生れ)の約3年ぶりとなる大規模個展が開催されている。代表作から最新作まで約80点が展示され、うち30点ほどが初公開となる。
諏訪といえば対象を精緻に描き出すことで知られ、とくに肖像画においてはすぐれてリアリズムでありながら、実在・非実在を問わず、対象の表層的な部分にとどまらない歴史や物語に根ざした表現が高い評価を得てきた。しかし、諏訪は新型コロナウイルス禍を機に、「人間を描きたいという気持ちを徐々に失っていった」と語る。今展は、そんな画家が再び人間を描けるようになるまでの過程を開示するドキュメンタリーでもあるという。
メインとなるのは、縦260センチにおよぶ大作《汀にて》。「再び人間を描く」というが、描かれているのは、人は人でも「人型」。それも、古い骨格標本に、諏訪自身の手によって、プラスター、外壁充填剤などでブリコラージュされた“異形の人型”である。腰を曲げ、一歩を踏み出そうとするかのようなこの人型は、いったいどのような物語を背負っているのか。諏訪は自身の表現について「ゾンビ化した絵画様式」と述べるが、であるならばこの異形の人型はそのメタファでもあるのだろうか。
会場には、制作過程を追ったドキュメンタリー映像や実物の人型、さらにドローイングもあわせて展示されている。また、小説家・藤野可織が本展にあわせて執筆した物語がハンドアウトとして配布される。絵画を前に、あるいは天王洲の運河の風に吹かれながら物語をひもとけば、鑑賞者は絵画からひらかれた、新しい世界を体験することになるだろう。
以下の応募フォームにてご応募下さい。
チケットの発送をもって当選者の発表に代えさせていただきます。
プレゼント番号【1】
諏訪敦|きみはうつくしい
[会場]WHAT MUSEUM(天王洲)
[会期]9月11日~2026年3月1日
[休館日]月曜日(ただし祝日は開館し翌火曜休、1月5日は開館)、12月29日~2026年1月3日
[開館時間]11:00~18:00 ※入館は閉館の1時間前まで
[当日料金]一般1500円、大学生・専門学校生 800円、高校生以下無料
[詳細] https://what.warehouseofart.org/exhibitions/suwa-atsushi
[応募締切]10月24日(金)
※展覧会の会期等は変更になる可能性があります。展覧会公式サイトで最新情報をご確認の上お出かけ下さい。