1979-2010未収録の作品、未発表の文章を村上春樹がセレクトした69篇。デビューの言葉から「壁と卵」まで――。装画・解説対談 安西水丸×和田誠
- 文学を真剣に論じる作家・村上春樹
- ジャズやロックを熱く語るムラカミハルキ
- さまざまな場所で「挨拶する」村上さん
- ダジャレで楽しむハルキさん
- 翻訳を解説する村上春樹氏
- さまざまな場所で「挨拶する」村上さん
- 前書き——どこまでも雑多な心持ち
- 序文・解説など
- 自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)
- 同じ空気を吸っているんだな、ということ
- 僕らが生きている困った世界
- 安西水丸はあなたを見ている
- あいさつ・メッセージなど
- 「四十歳になれば」――群像新人文学賞・受賞の言葉
- 「先はまだ長いので」――野間文芸新人賞・受賞の言葉
- 「ぜんぜん忘れてていい」――谷崎賞をとったころ
- 「不思議であって、不思議でもない」――朝日賞・受賞のあいさつ
- 「今になって突然というか」――早稲田大学坪内逍遙大賞・受賞のあいさつ
- 「まだまわりにたくさんあるはず」――毎日出版文化賞・受賞のあいさつ
- 「枝葉が激しく揺れようと」――新風賞・受賞のあいさつ
- 自分の内側の未知の場所を探索できた
- ドーナッツをかじりながら
- いいときにはとてもいい
- 「壁と卵」――エルサレム賞・受賞のあいさつ
- 音楽について
- 余白のある音楽は聴き飽きない
- ジム・モリソンのソウル・キッチン
- ノルウェイの木を見て森を見ず
- 日本人にジャズは理解できているんだろうか
- ビル・クロウとの会話
- ニューヨークの秋
- みんなが海をもてたなら
- 煙が目にしみたりして
- ひたむきなピアニスト
- 言い出しかねて
- ノーホェア・マン(どこにもいけない人)
- ビリー・ホリデイの話
- 『アンダーグラウンド』をめぐって
- 東京の地下のブラック・マジック
- 共生を求める人々、求めない人々
- 血肉のある言葉を求めて
- 翻訳すること、翻訳されること
- 翻訳することと、翻訳されること
- 僕の中の『キャッチャー』
- 準古典小説としての『ロング・グッドバイ』
- へら鹿(ムース)を追って
- スティーヴン・キングの絶望と愛――良質の恐怖表現
- ティム・オブライエンがプリンストン大学に来た日のこと
- バッハとオースターの効用
- グレイス・ペイリーの中毒的「歯ごたえ」
- レイモンド・カーヴァーの世界
- スコット・フィッツジェラルド――ジャズ・エイジの旗手
- 小説より面白い?
- たった一度の出会いが残してくれたもの
- 器量のある小説
- カズオ・イシグロのような同時代作家を持つこと
- 翻訳の神様
- 人物について
- 安西水丸は褒めるしかない
- 動物園のツウ
- 都築響一的世界のなりたち
- 蒐集する目と、説得する言葉
- チップ・キッドの仕事
- 「河合先生」と「河合隼雄」
- 目にしたこと、心に思ったこと
- デイヴ・ヒルトンのシーズン
- 正しいアイロンのかけ方
- にしんの話
- ジャック・ロンドンの入れ歯
- 風のことを考えよう
- TONY TAKITANIのためのコメント
- 違う響きを求めて
- 質問とその回答
- うまく歳をとるのはむずかしい
- ポスト・コミュニズムの世界からの質問
- 短いフィクション――『夜のくもざる』アウトテイク
- 愛なき世界
- 柄谷行人
- 茂みの中の野ネズミ
- 小説を書くということ
- 柔らかな魂
- 遠くまで旅する部屋
- 自分の物語と、自分の文体
- 温かみを醸し出す小説を
- 凍った海と斧
- 物語の善きサイクル
- 解説対談 安西水丸×和田 誠