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戦時下の神戸、奇妙な国際ホテル。エジプト人がホラを吹き、ドイツ水兵が恋をする。

神戸・続神戸

西東三鬼/著

473円(税込)

本の仕様

発売日:2019/07/01

読み仮名 コウベゾクコウベ
装幀 森英二郎/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-101451-7
C-CODE 0195
整理番号 さ-90-1
ジャンル 文学・評論
定価 473円

第二次大戦下、神戸トーアロードの奇妙なホテル。“東京の何もかも”から脱走した私はここに滞在した。エジプト人、白系ロシヤ人など、外国人たちが居据わり、ドイツ潜水艦の水兵が女性目当てに訪れる。死と隣り合わせながらも祝祭的だった日々。港町神戸にしか存在しなかったコスモポリタニズムが、新興俳句の鬼才の魂と化学反応を起こして生まれた、魔術のような二篇。解説・森見登美彦。

著者プロフィール

西東三鬼 サイトウ・サンキ

(1900-1962)岡山県生れ。日本歯科医専卒業後、シンガポールにて歯科医院を開業。帰国後、33歳で俳句を始め、新興俳句運動に力を注ぐ。1940(昭和15)年、いわゆる「京大俳句事件」で検挙される。1942年に神戸に転居。終戦後に現代俳句協会を創設。一時、雑誌「俳句」の編集長も務めた。句集に『旗』『夜の桃』『変身』など。自伝的作品『神戸・続神戸・俳愚伝』でも高い評価を得る。

目次

神戸
続神戸
解説 森見登美彦

新潮文庫メールアーカイブス

『神戸・続神戸』~数々の作家が賛辞を送った名著の復活~

「戦時下の神戸に、幻のように出現する『千一夜物語』の世界」。解説者の森見登美彦氏は、『神戸・続神戸』をこのように評しました。著者・西東三鬼は「水枕ガバリと寒い海がある」という鮮烈な句でも知られる新興俳句の旗手で、若き日にシンガポールで歯科医院を営んだこともある、国際派。彼は昭和17(1942)年の冬、“東京の何もかも”から脱走し、さまざまな外国人が滞在する神戸のホテルに居を定めました。三鬼は当時軍需会社と取引する商人だったのですが、「センセイ」と呼ばれ、さまざまな相談を持ちかけられることに。

 夜な夜な貴重なレコードを共に聞く、エジプト人の親友マジット・エルバ。20歳の台湾人“基隆(キールン)”は国民服に身を固める、模範的な「日本人」でした。ロシヤ女性ナターシャとはある女性をめぐって口論となります。そして、米潜水艦の跳梁のために神戸に足止めされていたドイツの水兵たちもが、缶詰や黒パンを抱えてこのホテルを訪れていました。戦争が重く覆い被さる中、男と女、多国籍の人々の人生が交じりあい、うたかたのドラマがネオンのように明滅します。

 自由を希求する魂の持ち主・西東三鬼が残した奇跡のような2編――あなたも虜になること、間違いありません。

 訓練空襲しかし月夜の指を愛す 三鬼

新潮文庫メールアーカイブスより
掲載:2019年8月15日

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