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自分らしく、自由に生きる――。すべての女性に勇気を与えるフェミニズムの先駆的名著。

愛という名の支配

田嶋陽子/著

649円(税込)

本の仕様

発売日:2019/11/01

読み仮名 アイトイウナノシハイ
装幀 (c)Tamara de Lempicka, LLC/ADAGP,Paris & JASPAR.Tokyo,2019 E3515(提供:アフロ)/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-101651-1
C-CODE 0195
整理番号 た-128-1
ジャンル 倫理学・道徳、恋愛・結婚・離婚
定価 649円

どうして私はこんなに生きづらいんだろう。母から、男から、世間から受けてきた抑圧。苦しみから解放されたくて、闘いつづけているうちに、人生の半分が終わっていた。自分がラクになるために、腹の底からしぼりだしたもの――それが“私のフェミニズム”。自らの体験を語り、この社会を覆い尽くしている“構造としての女性差別”を解き明かす。すべての女性に勇気と希望を与える先駆的名著。

著者プロフィール

田嶋陽子 タジマ・ヨウコ

1941(昭和16)年、岡山県生まれ、静岡県育ち。満州や母の故郷の新潟で戦時中を過ごす。1969年、津田塾大学大学院博士課程修了。2度イギリスに留学。1976年、法政大学教授。2001(平成13)年、参議院議員。還暦を過ぎてからシャンソンと「書アート」を始め、自分の世界をつくるべく格闘中。

目次

プロローグ
第一章 気づいたときからフェミニストだった
食わせてもらうことの屈辱が私の生きる原点
おしおきを我慢するのは“ウスノロな子”
イヤなものから逃げられない“ドレイ根性”
寝たきりの母のしつけ道具は二尺ものさし
抑圧の連鎖から生みだされる家庭版・いじめの構造
人に好かれることは人にあわせて“自分”を殺すこと
自分をいじめる人から逃げられない心理
茶碗ちゃわんを洗いながら女であることを泣いていた母
女には、首の鎖が長いか短いかの自由しかない
第二章 女はドレイになるようにつくられる
“お化け”の女がしゃれた男を支える非国際都市
男と女の関係がつくりだす“都会のなかのどイナカ”
女は養われているかぎり男に尊敬はされない
黒人は綿摘みのため、女は子産みのためドレイになった
拉致らちされた女たちはガレー船の船底で櫓をぐドレイに
女を逃がさないための肉体的・精神的・社会的な束縛
女を分割して統治せよ、それが結婚制度
恋愛が存続させた結婚という搾取さくしゅシステム
結婚とは、女の家事労働を無償化する制度
タダ働きの家内労働に耐えられない“個”をもつ女たちの出現
「母性」は男社会が認めた唯一ゆいいつの女の権利
女と男との関係は、いまだに前近代のドレイ制
第三章 小さく小さく女になあれ
「男らしさ」は自立した人間、「女らしさ」は男に尽くす人間
「男らしい」男と「女らしい」女が生みだす悲劇
世間や家庭が女を生まれながらに「女らしく」育てあげる
去勢され、小さく小さく“女”になる
ハイヒールは女性抑圧のシンボル、形を変えた纏足てんそく
からだを痛めてもハイヒールを履く女のアイデンティティとは
女という身分をあらわし、自由を束縛する女の服装
なぜ女子中学生の制服にスカートを強制するのか
女の美意識や服装をつくりだす男の視線
お仕着せの美意識を変えることで差別的な文化から抜けだす
マリアでいくかイヴでいくか、ひとりの人間として生きるか
第四章 ペニスなしでどこまで人を愛せるか
いまの社会でのセックスは女への侵略・占領
ペニスを主人公とするセックスに従属する女の性
ペニスなしでどこまで人を愛せるか
男社会に適応するために愛をおねだりする女たち
ペットになった女たちが再生産する女性差別
女が男を恋するように仕組まれている男社会
『チャタレイ夫人の恋人』の状況は現代日本の男と女にピッタリ
チャタレイ夫人は跡継ぎを産むためだけの存在
いのちに対する共感から生まれるセックス
男のなかのペニス信仰を超えられるか
セックスレス現象は男のペニス幻想からの解放
第五章 抑圧のファミリー・チェーンをどう断ち切るか
男社会の代理執行人(主婦)がつくりだす軍隊組織の家庭版
しつけとは、愛の名においてなされるいじめ
ギリギリに巻かれた抑圧のゼンマイを恋愛でゆるめる
恋愛という愛と憎しみの代理戦争
自立した男と女にあらわれるピュアな力関係
抑圧のコアは相手をピンで刺しとめるような支配力
四十六歳にしてはじめて断ち切れた母の呪縛じゅばく
自分の不幸のパターンを超えるためのセラピー
自分と対話し、自分を受け入れ、自分のなかに神を見つける
その時代をしか生きられなかった母へのいとおしさ
私を抑圧から解き放った私の“フェミニズム”
抑圧を断ち切り自分のための闘いをはじめる
第六章 ただのフェミニズムを求めて
性別役割分業は地球汚染にも手を貸すこと
子どもを思いどおりにしたい親がつくりだす“親不孝”
妻と母の役割はあっても自分はいない「良妻賢母」
自分の“足”で自分のお金を稼ぐことが自立の基本
「母性」に固執しているかぎり女に自由はない
“ツリー型人生”を生きれば恋愛や結婚や子育ては枝葉
男たちが女に道をあける器量の大きさをもてば
女性から突きあげられて「男らしさ」から自由になる男たち
女と男のあいだに横たわるタイム・ラグの調整
自分で仕事をする魅力的な女たちとのうれしい出会い
“冠つかんむりきフェミニズム”ではなくただのフェミニズムでいい
たとえ就労を拒否しても主婦は資本制の協力者
家事労働代をだれが支払うかではなく、個々の男と女がどう変われるか
これからは「心は社会主義、足は資本主義」のバランスが必要
民主的で差別のない豊かな社会の模索こそフェミニズムの目的
あとがき――太郎次郎社版
あとがき――講談社+α文庫版
解説 山内マリコ

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