
不良少年とキリスト
539円(税込)
発売日:2019/05/29
- 文庫
太宰治、織田作之助……。文学的盟友の死に、安吾は何を想う。人気絶頂期の評論9編。
1948年6月13日、太宰治が情死する。逸早く知らせを受けた安吾は、その死に何を見たか。太宰論から文明論に到る圧巻の「不良少年とキリスト」。もうひとりの文学的盟友、織田作之助の喪われた才能を惜しむ「大阪の反逆」。戦後の日本に衝撃を与えた「堕落論」で時代の寵児となった著者絶頂期の、色褪せることのない評論 9 編。二つの「無頼派座談会」と文庫初となる掌篇小説「復員」を特別収録。
目次
復員【掌篇小説】
恋愛論
欲望について――プレヴォとラクロ
二合五勺に関する愛国的考察
詐欺の性格
ヤミ論語
敬語論
呉清源論
欲望について――プレヴォとラクロ
二合五勺に関する愛国的考察
詐欺の性格
ヤミ論語
敬語論
呉清源論
座談会 現代小説を語る
坂口安吾・太宰治・織田作之助・平野謙
座談会 歓楽極まりて哀情多し
太宰治・坂口安吾・織田作之助
大阪の反逆――織田作之助の死
不良少年とキリスト【追悼 太宰治】
不良少年とキリスト【追悼 太宰治】
口絵の写真について 林義勝
解説 荻野アンナ
解説 荻野アンナ
書誌情報
読み仮名 | フリョウショウネントキリスト |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 平野甲賀/カバー装幀 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 258ページ |
ISBN | 978-4-10-102404-2 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | さ-2-4 |
ジャンル | 文学・評論 |
定価 | 539円 |
著者プロフィール
坂口安吾
サカグチ・アンゴ
(1906-1955)新潟市生れ。1919(大正8)年県立新潟中学校に入学。1922年、東京の私立豊山中学校に編入。1926年東洋大学文学部印度哲学倫理学科に入学。アテネ・フランセに通い、ヴォルテールなどを愛読。1930(昭和5)年同校卒業後、同人誌「言葉」を創刊。1931年に「青い馬」に発表した短編「風博士」が牧野信一に激賞され、新進作家として認められる。少年時代から探偵小説を愛好し、戦争中は仲間と犯人当てに興じた。戦後、『堕落論』『白痴』などで新文学の旗手として脚光を浴びる。
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