ホーム > 書籍詳細:えげつない! 寄生生物

えげつない! 寄生生物

成田聡子/著

649円(税込)

発売日:2025/07/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

オスのカニに母性が芽生える? 国ごと乗っ取る女王アリ! 寄生生物の驚くべき戦略とは!

自らの都合で他の生物をコントロールする寄生生物たち。その恐るべき生態とは? 繁殖のため、泳げないカマキリを水に飛び込ませるハリガネムシ、卵を守るため、カニの神経系まで支配するフクロムシ、ヒトやネズミの性格をも操ってしまうトキソプラズマ。えげつない寄生の裏には、驚くべき生存戦略があった。残酷なのに清々しい! 無慈悲だけど華麗! 今すぐ誰かに話したくなる生物雑学。

目次

はじめに

Case01 泳げないカマキリが入水自殺!?
ハリガネムシの驚くべきマインドコントロール術

Case02 ゴキブリを奴隷化する宝石のようなハチ
その緻密かつ大胆な洗脳方法

Case03 宝石バチによる“ロボトミー手術”
ゴキブリの切なすぎる末路

Case04 アリがゾンビになる!?
死ぬ場所・時刻まで操る恐ろしい寄生生物の正体

Case05 死体を蘇らせるコマユバチ
心も体も操られるイモムシの断末魔

Case06 フクロムシの枝状器官を全身に張り巡らされ
奴隷にされたカニの皮肉な生涯

Case07 依存させるアカシアの恐ろしい生態
ほかの蜜は食べられない体にされたアリたちのさだめ

Case08 極悪非道な国盗り物語
他国の女王を殺し家臣を奴隷化するそのやり口

Case09 赤の他人に子育てをさせる巧みな育児寄生術
10秒で産み逃げの早業とは

Case10 カッコウの雛のサバイバル術
別種の巣に産み落とされて義兄弟を皆殺し!

Case11 脳細胞を破壊され体中は食い荒らされても
寄生バチを守り続けるテントウムシの悲劇

Case12 ゴミグモを思うがまま操って巣を張らせて
最後は体液を吸い尽くすクモヒメバチの残虐

Case13 寄生性原生生物トキソプラズマ
わざと宿敵に食べられるようしむける高度な感染方法

Case14 事故に遭いやすい? ブチギレやすくなる? 起業したくなる?
感染した人間を変える寄生虫の正体とは

Case15 感染者をほぼ100パーセント死に至らしめる
狂犬病ウイルスの脅威

Case16 コウモリから感染!?
狂犬病から生還した少女の奇跡

あとがき
文庫版あとがき
解説 田島木綿子
参考文献

書誌情報

読み仮名 エゲツナイキセイセイブツ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 村林タカノブ/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-106361-4
C-CODE 0195
整理番号 な-114-1
ジャンル 文学・評論、生物・バイオテクノロジー
定価 649円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2025/07/29

著者プロフィール

成田聡子

ナリタ・サトコ

千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了。理学博士。大学院で共生細菌を研究した後、国立研究開発法人農業生物資源研究所、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所霊長類医科学研究センターなどで細菌、感染症、ワクチンの研究をおこなう。2025(令和7)年8月現在、株式会社日本バイオセラピー研究所筑波研究所所長代理。幹細胞を用いた細胞療法、再生医療に従事している。著書に『したたかな寄生』(幻冬舎新書)、『共生細菌の世界』(東海大学出版会)など。趣味はチェロ、マラソン。

判型違い(単行本)

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

成田聡子
登録
生物・バイオテクノロジー
登録

書籍の分類