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宣告〔下〕

加賀乙彦/著

935円(税込)

発売日:2003/03/24

  • 文庫

一人の青年の精神の軌跡を通して、迷える魂の救済を追及した「感動の大作」完結!

入獄16年目、ついに「お迎え」のきた楠本に、精神医の近木は、刑執行現場への同行の承諾を得た。その日の朝、心のなかに喜びが立ち昇るのを感じた楠本は、1年間文通を続けた女子学生・恵津子に最後の手紙を書く。「きみのおかげでぼくの死は豊かになりました。ありがとう。そして、さようなら」。一人の青年の精神の軌跡を通して、魂の救済と人間の愛を追及した感動の大作。全三巻。

書誌情報

読み仮名 センコク3
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 496ページ
ISBN 978-4-10-106716-2
C-CODE 0193
整理番号 か-7-16
ジャンル 文芸作品
定価 935円

著者プロフィール

加賀乙彦

カガ・オトヒコ

(1929-2023)1929(昭和4)年、東京生まれ。東京大学医学部卒業。1957年から1960年にかけてフランスに留学、パリ大学サンタンヌ病院と北仏サンヴナン病院に勤務した。犯罪心理学・精神医学の権威でもある。著書に『フランドルの冬』『帰らざる夏』(谷崎潤一郎賞)、『宣告』(日本文学大賞)、『湿原』(大佛次郎賞)、『錨のない船』など多数。『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞を受賞、続編である『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。

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