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星への旅

吉村昭/著

693円(税込)

発売日:1974/02/26

  • 文庫
  • 電子書籍あり

「死んじゃおうか」4人の少年と1人の少女は北国の海へ向かった……。ロマンチシズムと現実が結実した死をめぐる6編。

平穏な日々の内に次第に瀰漫する倦怠と無力感。そこから脱け出ようとしながら、ふと呟かれた死という言葉の奇妙な熱っぽさの中で、集団自殺を企てる少年たち。その無動機の遊戯性に裏づけられた死を、冷徹かつ即物的手法で、詩的美に昇華した太宰賞受賞の表題作。他に「鉄橋」「少女架刑」など、しなやかなロマンティシズムとそれを突き破る堅固な現実との出会いに結実した佳品全6編。

  • 受賞
    第2回 太宰治賞
目次
鉄橋
少女架刑
透明標本
石の微笑
星への旅
白い道
解説 磯田光一

書誌情報

読み仮名 ホシヘノタビ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-111702-7
C-CODE 0193
整理番号 よ-5-2
ジャンル 文芸作品
定価 693円
電子書籍 価格 627円
電子書籍 配信開始日 2013/06/07

著者プロフィール

吉村昭

ヨシムラ・アキラ

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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