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カンガルー・ノート

安部公房/著

649円(税込)

発売日:1995/01/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

ある朝突然、〈かいわれ大根〉が脛に自生していた男。訪れた医院で、麻酔を打たれ意識を失くした彼は、目覚めるとベッドに括り付けられていた。硫黄温泉行きを医者から宣告された彼を載せ、生命維持装置付きのベッドは、滑らかに動き出した……。坑道から運河へ、賽の河原から共同病室へ――果てなき冥府巡りの末に彼が辿り着いた先とは? 急逝が惜しまれる国際的作家の最後の長編!

目次
1 かいわれ大根
2 緑面の詩人
3 火炎河原
4 ドラキュラの娘
5 新交通体系の提唱
6 風の長歌
7 人さらい

『カンガルー・ノート』再読 ドナルド・キーン

書誌情報

読み仮名 カンガルーノート
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-112124-6
C-CODE 0193
整理番号 あ-4-24
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 649円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2024/03/07

著者プロフィール

安部公房

アベ・コウボウ

(1924-1993)東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた。

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