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死に急ぐ鯨たち・もぐら日記

安部公房/著

935円(税込)

発売日:2024/08/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

安部公房は何を考えていたのか。エッセイや日記から明らかになる世界的作家、その思想。

生きる理由に解答がありえないように、書く行為にも理由などあるはずがない――。想像力不足からくる楽観主義へ警鐘を鳴らす「死に急ぐ鯨たち」、自身の創作を振り返るインタビュー「錨なき方舟の時代」、貴重な日常を綴った「もぐら日記」など、1980年代に語られた言葉の数々は、今なお社会の本質を射抜き、我々への啓示へと変貌する。多様な表現を通して浮上する世界的作家、思考の淵源。

目次
死に急ぐ鯨たち
なぜ書くか……

シャーマンは祖国を歌う
II
死に急ぐ鯨たち
右脳閉塞症候群
そっくり人形
サクラは異端審問官の紋章
タバコをやめる方法
テヘランのドストイエフスキー
III
錨なき方舟の時代
子午線上の綱渡り
破滅と再生 1
破滅と再生 2
IV
地球儀に住むガルシア・マルケス
「明日の新聞」を読む
核シェルターの中の展覧会
もぐら日記
もぐら日記
もぐら日記 II
もぐら日記 III
死に急ぐ鯨たち 解説 養老孟司
死に急ぐ鯨たち・もぐら日記 解説 鳥羽耕史

書誌情報

読み仮名 シニイソグクジラタチモグラニッキ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 安部公房/写真、近藤一弥/装幀
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 416ページ
ISBN 978-4-10-112127-7
C-CODE 0195
整理番号 あ-4-23
ジャンル エッセー・随筆、ノンフィクション
定価 935円
電子書籍 価格 935円
電子書籍 配信開始日 2024/08/28

著者プロフィール

安部公房

アベ・コウボウ

(1924-1993)東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた。

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