
死海のほとり
781円(税込)
発売日:1983/06/28
読み仮名 | シカイノホトリ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
ISBN | 978-4-10-112318-9 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | え-1-18 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 781円 |
電子書籍 価格 | 737円 |
電子書籍 配信開始日 | 2013/03/01 |
打ちのめされた魂を真に救うものは何か。混迷と不安の時代にあらためて「神」の意味を問う名作。
戦時下の弾圧の中で信仰につまずき、キリストを棄てようとした小説家の「私」。エルサレムを訪れた「私」は大学時代の友人戸田に会う。聖書学者の戸田は妻と別れ、イスラエルに渡り、いまは国連の仕事で食いつないでいる。戸田に案内された「私」は、真実のイエスを求め、死海のほとりにその足跡を追う。そこで「私」が見出し得たイエスの姿は? 愛と信仰の原点を探る長編。
目次
I エルサレム 〈巡礼 一〉
II 奇蹟を待つ男 〈群像の一人 一〉
III ユダヤ人虐殺記念館 〈巡礼 二〉
IV アルパヨ 〈群像の一人 二〉
V 死海のほとり 〈巡礼 三〉
VI 大祭司アナス 〈群像の一人 三〉
VII カナの町にて 〈巡礼 四〉
VIII 知事 〈群像の一人 四〉
IX ガリラヤの湖 〈巡礼 五〉
X 蓬売りの男 〈群像の一人 五〉
XI テル・デデッシュのキブツ 〈巡礼 六〉
XII 百卒長 〈群像の一人 六〉
XIII ふたたびエルサレム 〈巡礼 七〉
「あとがき」にかえて
II 奇蹟を待つ男 〈群像の一人 一〉
III ユダヤ人虐殺記念館 〈巡礼 二〉
IV アルパヨ 〈群像の一人 二〉
V 死海のほとり 〈巡礼 三〉
VI 大祭司アナス 〈群像の一人 三〉
VII カナの町にて 〈巡礼 四〉
VIII 知事 〈群像の一人 四〉
IX ガリラヤの湖 〈巡礼 五〉
X 蓬売りの男 〈群像の一人 五〉
XI テル・デデッシュのキブツ 〈巡礼 六〉
XII 百卒長 〈群像の一人 六〉
XIII ふたたびエルサレム 〈巡礼 七〉
「あとがき」にかえて
解説 井上洋治
著者プロフィール
遠藤周作
エンドウ・シュウサク
(1923-1996)東京生れ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955年「白い人」で芥川賞を受賞、以後『海と毒薬』で毎日出版文化賞、『沈黙』で谷崎賞、『キリストの誕生』で読売文学賞、『侍』で野間文芸賞、『深い河(ディープ・リバー)』で毎日芸術賞など受賞作多数。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多い。海外でも広く読まれており、『沈黙』はマーティン・スコセッシ監督によって映画化された。他の作品に『死海のほとり』『イエスの生涯』『女の一生』『スキャンダル』『影に対して』などがある。
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