
大江健三郎 作家自身を語る
990円(税込)
発売日:2013/11/28
- 文庫
- 電子書籍あり
ギー兄さんとは誰か? 「セヴンティーン」と三島由紀夫、ノーベル賞の賞金の行方は? 50時間の対話で綴る「自伝」。最新作『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』をめぐるインタヴュ-他、大幅増補。
なぜ大江作品には翻訳詩が重要な役割を果たすのでしょう? 女性が主人公の未発表探偵小説は現存するのですか?──世紀を越え、つねに時代の先頭に立つ小説家が、創作秘話、東日本大震災と原発事故、同時代作家との友情と確執など、正確な聞き取りに定評のあるジャーナリストに一年をかけ語り尽くした、対話による「自伝」。最新小説『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』を巡るロング・インタヴューを増補。
目次
第1章 詩/初めての小説作品/卒業論文
作家生活五十年を目前にして
子供時代に発見した言葉の世界
伊丹十三との出会い
小説家を志す
渡辺一夫先生との交流
子供時代に発見した言葉の世界
伊丹十三との出会い
小説家を志す
渡辺一夫先生との交流
第2章 「奇妙な仕事」/初期短篇/『叫び声』/『ヒロシマ・ノート』/『個人的な体験』
芥川賞受賞のころ
小説はこのように書き始める
「戦後派」への畏れと違和感
「安保批判の会」「若い日本の会」
「セヴンティーン」を読んだ三島由紀夫の手紙
一九六三年 長男・光誕生
『個人的な体験』刊行当時の評
小説はこのように書き始める
「戦後派」への畏れと違和感
「安保批判の会」「若い日本の会」
「セヴンティーン」を読んだ三島由紀夫の手紙
一九六三年 長男・光誕生
『個人的な体験』刊行当時の評
第3章 『万延元年のフットボール』/『みずから我が涙をぬぐいたまう日』/『洪水はわが魂に及び』/『同時代ゲーム』/『M/Tと森のフシギの物語』
故郷の中学校にて
一九六〇年の安保闘争
『同時代ゲーム』をいま読み返す
メキシコ滞在時の刺激
『洪水はわが魂に及び』を文壇はどう受け止めたか
『M/Tと森のフシギの物語』のリアリティー
一九六〇年の安保闘争
『同時代ゲーム』をいま読み返す
メキシコ滞在時の刺激
『洪水はわが魂に及び』を文壇はどう受け止めたか
『M/Tと森のフシギの物語』のリアリティー
第4章 『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』/『人生の親戚』/『静かな生活』/『治療塔』/『新しい人よ眼ざめよ』
女性が主役となった八〇年代
『新しい人よ眼ざめよ』とウィリアム・ブレイク
『静かな生活』の家庭像
父という存在
『新しい人よ眼ざめよ』とウィリアム・ブレイク
『静かな生活』の家庭像
父という存在
第5章 『懐かしい年への手紙』/『燃えあがる緑の木』三部作/『宙返り』
一九八七年 分水嶺となった年
詩の引用と翻訳をめぐる考察
祈りと文学
主題が出来事を予知する
詩の引用と翻訳をめぐる考察
祈りと文学
主題が出来事を予知する
第6章 「おかしな二人組(スウード・カツプル)」三部作/『二百年の子供』
ノーベル文学賞受賞の夜
長江古義人という語り手
『二百年の子供』のファンタジー
どこからがフィクションか
聖性と静かさ
自爆テロについて
若い小説家たちへ
長江古義人という語り手
『二百年の子供』のファンタジー
どこからがフィクションか
聖性と静かさ
自爆テロについて
若い小説家たちへ
第7章『美しいアナベル・リイ』/『水死』/『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』
震災ですべてが変わった
人生の主題としての「忍耐」
暴行という最大の恐怖
現代文学の担い手たちに
人生の主題としての「忍耐」
暴行という最大の恐怖
現代文学の担い手たちに
大江健三郎、106の質問に立ち向かう+α
あとがき
文庫版のためのあとがき
文庫版のためのあとがき
書誌情報
読み仮名 | オオエケンザブロウサッカジシンヲカタル |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 436ページ |
ISBN | 978-4-10-112623-4 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | お-9-23 |
ジャンル | 評論・文学研究、文学賞受賞作家、ノンフィクション |
定価 | 990円 |
電子書籍 価格 | 913円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/04/03 |
著者プロフィール
大江健三郎
オオエ・ケンザブロウ
(1935-2023)1935(昭和10)年、愛媛県生れ。東京大学文学部仏文科卒業。在学中に「奇妙な仕事」で注目され、1958年「飼育」で芥川賞を受賞。1994(平成6)年ノーベル文学賞受賞。主な作品に『個人的な体験』『万延元年のフットボール』『洪水はわが魂に及び』『懐かしい年への手紙』『「燃えあがる緑の木」三部作』『「おかしな二人組(スゥード・カップル)」三部作』『水死』『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』などがある。
尾崎真理子
オザキ・マリコ
1959(昭和34)年宮崎生れ。読売新聞編集委員などを経て文芸評論に専念。著書に『大江健三郎 作家自身を語る』(大江氏との共著)『ひみつの王国 評伝 石井桃子』(芸術選奨文部科学大臣賞、新田次郎文学賞)、『大江健三郎の「義」』(読売文学賞)など。2016年度日本記者クラブ賞受賞。
判型違い(単行本)
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