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菊月夜

山本周五郎/著

605円(税込)

発売日:1984/04/27

  • 文庫
  • 電子書籍あり

蠢く陰謀に散った許婚との悲恋。復讐譚から忍術ものまで周五郎の真髄を味わえる十篇。

四年間の江戸詰めの間に許婚・小房の父が狂死し家族は追放されるという運命に遭った信三郎が、事件の決裁に疑問をいだいて真相をさぐり、小房と劇的に再会するまでを描いた「菊月夜」。周五郎が年少の読者に向けて、母の愛とは何かを感動的に語りかけた「花宵」「おもかげ」。ほかに「柿」「一領一筋」「蜆谷」や、名作「青べか物語」の原型となった「留さんとその女」「蛮人」など全10編。

  • テレビ化
    火曜ドラマ 山本周五郎時代劇 武士の魂(2017年4月放映)

書誌情報

読み仮名 キクヅキヨ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-113446-8
C-CODE 0193
整理番号 や-2-45
ジャンル 歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 605円
電子書籍 価格 605円
電子書籍 配信開始日 2012/07/01

著者プロフィール

山本周五郎

ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

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