
ながい坂〔下〕
935円(税込)
発売日:2018/11/28
- 文庫
人間は善悪を同時に持っている。一人の男の孤独で厳しい半生を描く周五郎文学の到達点。
突然の堰堤工事の中止。城代家老の交代。三浦主水正の命を狙う刺客。その背後には藩主継承をめぐる陰謀が蠢いていた。だが主水正は艱難に耐え藩政改革を進める。身分で人が差別される不条理を二度と起こさぬために――。重い荷を背負い長い坂を上り続ける、それが人生。一人の男の孤独で厳しい半生を描く周五郎文学の到達点。
書誌情報
読み仮名 | ナガイサカ2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 小泉智英/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 592ページ |
ISBN | 978-4-10-113483-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | や-3-8 |
ジャンル | 文学賞受賞作家、文学賞受賞作家 |
定価 | 935円 |
著者プロフィール
山本周五郎
ヤマモト・シュウゴロウ
(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。
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