
積木の箱〔上〕
693円(税込)
発売日:1984/10/29
- 文庫
邸宅に潜む、禁断の愛。涙から生まれた幼子。人は、どこまで赦せるのか――。68万部突破! もう一つの『氷点』。【『氷点』50年記念新装版】
旭川の中学に着任する五月の朝、杉浦悠二は、雑貨店で、中学三年生の一郎と出会う。彼は、北海道の観光王と称される実業家・佐々林の長男だったが、姉と慕っていた奈美恵と父の秘密を目撃し、自暴自棄になっていた。担任となった杉浦は、荒む一郎を気遣うものの、彼は心を開かない。人は、罪をどこまで赦せるのか? 妻妾同居を背景に、真実の愛と赦しを描く、もう一つの「氷点」。
書誌情報
読み仮名 | ツミキノハコ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 400ページ |
ISBN | 978-4-10-116210-2 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-8-10 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 693円 |
著者プロフィール
三浦綾子
ミウラ・アヤコ
(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。
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