無常という力―「方丈記」に学ぶ心の在り方―
440円(税込)
発売日:2014/06/27
- 文庫
何が起ころうと悩まない。決めつけない。すべてを受け容れ、揺らぎつづける――。「方丈記」原文と現代語訳(玄侑宗久監訳)付。
無常の力とは何か、風流とは何か。八百年前、飢饉・大火・大地震など幾多の天災に遭い、荒廃する人心を目にし、人生の不運をかこちながらも、方丈の庵を結んで心を清め、「無常の世」を綴った鴨長明。福島県三春町で僧侶として暮らし、禍いに満ちた現代と東日本大震災後の「フクシマ」の現実と向き合う作家が、『方丈記』の真髄に迫り、しなやかに生きる智慧と覚悟を深く静かに説く。
目次
はじめに 震災後に読む「方丈記」
無常という力
1 無常を生きる
2 天災と人災の果てに
3 人はこの世に仮住まいをしている
4 「賢き御世」でない時代
5 数えきれない死体の中で
6 大地震で人間は変わったか?
7 どこに住めばいいのだろう
8 五畳あまりの小世界
9 ものうしとても、心を動かす事なし
10 揺らぎつづけろ
11 手作りの、小さな自治のために
2 天災と人災の果てに
3 人はこの世に仮住まいをしている
4 「賢き御世」でない時代
5 数えきれない死体の中で
6 大地震で人間は変わったか?
7 どこに住めばいいのだろう
8 五畳あまりの小世界
9 ものうしとても、心を動かす事なし
10 揺らぎつづけろ
11 手作りの、小さな自治のために
方丈記関係地図
玄侑宗久監訳「方丈記」現代語版
鴨長明「方丈記」原文
玄侑宗久監訳「方丈記」現代語版
鴨長明「方丈記」原文
むすびに代えて 無常なるフクシマの未来へ
文庫版のためのあとがき 玄侑宗久
参考文献
動きと揺らぎと(解説) 福岡伸一
文庫版のためのあとがき 玄侑宗久
参考文献
動きと揺らぎと(解説) 福岡伸一
書誌情報
読み仮名 | ムジョウトイウチカラホウジョウキニマナブココロノアリカタ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 160ページ |
ISBN | 978-4-10-116656-8 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | け-2-6 |
ジャンル | 古典、文学賞受賞作家 |
定価 | 440円 |
著者プロフィール
玄侑宗久
ゲンユウ・ソウキュウ
1956(昭和31)年、福島県三春町生れ。慶應義塾大学中国文学科卒。様々な仕事を経験した後、京都の天龍寺専門道場で修行。現在は臨済宗妙心寺派の福聚寺住職。デビュー作「水の舳先」が芥川賞候補となり、2001(平成13)年、「中陰の花」で芥川賞を受賞。著書に小説として『アブラクサスの祭』『化蝶散華』『御開帳綺譚』『アミターバ−無量光明』『リーラ 神の庭の遊戯』『龍の棲む家』『テルちゃん』『阿修羅』『四雁川流景』『光の山』など。他に『私だけの仏教』『まわりみち極楽論』『禅的生活』『多生の縁』『釈迦に説法』『禅語遊心』『現代語訳 般若心経』『禅のいろは』『荘子と遊ぶ』『無常という力』などがある。
判型違い(単行本)
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