みだれ髪
473円(税込)
発売日:1999/12/27
- 文庫
「その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」。凛然と、誇らかな情熱をもって、命がけの恋心を、今この時の自身の美しさを歌いあげた『みだれ髪』。1901(明治34)年、その運命の人与謝野鉄幹により発刊。大人は眉を顰め、青年は快哉を叫んだ――まさに20世紀を拓いた全399首を、清新な「訳と鑑賞」、評伝と共に贈る。
書誌情報
読み仮名 | ミダレガミ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 272ページ |
ISBN | 978-4-10-117021-3 |
C-CODE | 0192 |
整理番号 | よ-22-1 |
ジャンル | 詩歌、戯曲・シナリオ |
定価 | 473円 |
著者プロフィール
与謝野晶子
ヨサノ・アキコ
大阪・堺生れ。旧姓鳳、本名志よう。生家は菓子商で、店をきりもりする後妻の母の背を見つつ、父の蔵書の古典に親しんで成長。22の年、10代から始めた短歌が「明星」に載り、与謝野鉄幹と出遇う。翌1901(明治34)年、彼との恋を大胆に歌った『みだれ髪』を上梓、賛否の嵐を巻き起こす。以後「情熱の歌人」と呼ばれ多くの歌集を刊行、出征中の弟によせた詩「君死にたまふこと勿れ」や初の『源氏物語』現代語訳など、その執筆活動は常に注目を集めた。彼女を彼女たらしめた鉄幹とは、『みだれ髪』発刊直後に結婚、12子をなした。
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