ホーム > 書籍詳細:五年の梅

五年の梅

乙川優三郎/著

605円(税込)

発売日:2003/09/28

  • 文庫

ひどい回り道をしたが、いまからでは駄目だろうか……。山本周五郎賞受賞作!

友を助けるため、主君へ諫言をした近習の村上助之丞。蟄居を命ぜられ、ただ時の過ぎる日々を生きていたが、ある日、友の妹で妻にとも思っていた弥生が、頼れる者もない不幸な境遇にあると耳にし──「五年の梅」。表題作の他、病の夫を抱えた小間物屋の内儀、結婚を二度もしくじった末に小禄の下士に嫁いだ女など、人生に追われる市井の人々の転機を鮮やかに描く。生きる力が湧く全五篇。

  • 受賞
    第14回 山本周五郎賞
目次
後瀬の花
行き道
小田原鰹

五年の梅
解説 川本三郎

書誌情報

読み仮名 ゴネンノウメ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-119221-5
C-CODE 0193
整理番号 お-61-1
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 605円

著者プロフィール

乙川優三郎

オトカワ・ユウザブロウ

1953年東京生まれ。外資系ホテル勤務などを経て1996年小説家デビュー。2001年『五年の梅』で山本周五郎賞。2002年『生きる』で直木三十五賞。2013年 初の現代小説『脊梁山脈』で大佛次郎賞。2016年『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞。2017年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞。著書に『潜熱』『二十五年後の読書』『この地上において私たちを満足させるもの』など。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

乙川優三郎
登録
文芸作品
登録
歴史・時代小説
登録
文学賞受賞作家
登録

書籍の分類