
露の玉垣
565円(税込)
発売日:2010/06/29
- 文庫
窮乏のなかでも、気高さを失わず、武家の矜持を貫き通した名もなき家臣たち。新発田藩の史実に基づく歴史小説集。
度重なる水害や飢饉に喘ぐ越後新発田藩。若き家老・溝口半兵衛は財政難に立ち向かう一方で、二百年に及ぶ家臣の記録を書きはじめる。後に世臣譜と題される列伝は細緻を極めて、故人の人間像にまで及ぶ。そこにあるのは身分を越えた貧苦との闘いであり、武家の葛藤であり、女たちの悲哀であり、希望である。すべて実在した人物を通して武家社会の実像を描く、全八編の連作歴史小説集。
目次
乙路
新しい命
きのう玉蔭
晩秋
静かな川
異人の家
宿敵
遠い松原
新しい命
きのう玉蔭
晩秋
静かな川
異人の家
宿敵
遠い松原
あとがき
解説 島内景二
解説 島内景二
書誌情報
読み仮名 | ツユノタマガキ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 352ページ |
ISBN | 978-4-10-119225-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | お-61-5 |
ジャンル | 歴史・時代小説、文学賞受賞作家 |
定価 | 565円 |